ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

The Rose~I Love Cinemas~ / 手嶌葵

The Rose~I Love Cinemas~
 先日訪問させていただいたOTさんから先日CD-Rをいただきました。そのうちの一枚の題名が「ポンジュース」(^_^;)。いったい何が入ってるんだろう、ポンジュースの社歌集か?なんておそるおそる聴いてみたのですが、、、「ポンジュース」と言うよりは、、、「闇鍋」でした(笑。いやいや、さまざまなジャンルの音楽がごった煮で入っていて楽しめましたよ。

 で、その中に以前拙ブログでも紹介した事のある映画「The Rose」のテーマが入っておりました。私はこの歌に関しては映画への思いが強い事もあり、作詞者のアマンダ・マックブルームか、Rose本人であるベット・ミドラー以外の歌唱は有り得ない、すなわちカバーするべきではない歌だと思っていたのですが、この歌はいいなあと思いました。

 ただ、悔しい事にどこかで聞いた事のある声なのに歌手名が思い出せません。発音に少し癖があり、ネイティブ・アメリカンではないけど、ベタなジャパングリッシュでもない。とすると香港かシンガポールあたりの歌手、あるいはコリン・メイのような中国系アメリカ人?とか思い悩んだのですが結局判らない。仕方ないのでOTさんに直接訊いてみてビックリ!なんと、

手嶌葵 !!(゚Д゚;) 

だったんです。ええ~~~~、テルーかああああ!?いやあ、ゲド戦記レビューでボロクソにけなして間もないので冷や汗がにじみ出てきましたよ(苦笑。一言、

御見それしました<(_ _)>

と申し上げておきます。ちなみにOTさん情報によりますと、宮崎駿氏は彼女が送ったこの「The Rose」のデモテープを聴いてゲド戦記の主題歌を依頼されたそうです。。。声優まで頼む事は無かったのに(しつこい^_^;)。と言うわけで罪滅ぼしにアルバムを購入しました。

1. The Rose (1979/米 映画「ローズ」より) 
2. Moon River (1961/米 映画「ティファニーで朝食を」より) 
3. Calling you (1987/西独 映画「バグダッド・カフェ」より) 
4. Raindrops Keep Falling On My Head (1969/米 映画「明日に向って撃て!」より) 
5. Over the rainbow (1939/米 映画「オズの魔法使」より) 
6. Beauty And The Beast (1991/米 映画「美女と野獣」より) 
7. What Is A Youth? (1968/英・伊 映画「ロミオとジュリエット」より) 
8. Alfie (1966/英 映画「アルフィー」より) 
9. The Rose (extra ver.)

 副題の如く洋画の主題歌を集めたアルバムとなっています。彼女の歌唱の良い所は切々と丁寧に歌いこみ、聴く者の心に直に訴えてくるところでしょう。その「訴求力(by 三浦先生)」があっさり過ぎず暑苦しすぎず、程良い心地良さ加減なのが良いです。

 その魅力が最大限に引き出されているのはやはり「The Rose」ですが、マリアンネ・ゼーゲブレヒトの顔が思い浮かぶバグダッド・カフェからの3や、布施明と結婚するなんて当時想像だにしなかった美女オリビア・ハッセーの代表作「ロミオとジュリエット」のテーマの7もなかなか良かったです。伴奏や編曲では、1,6,8を担当したピアニストのフェビアン・レザ・パネのサポートがとても素晴らしいです。

 逆に言うとスローなバラード以外はまだ彼女の手に余る面もあります。ブッチ&サンダースが懐かしい「明日に向かって撃て」から大ヒットした4なんかはリズムに乗り切れていないところがやや歯痒いですね。

 ちなみに私はこの8本の洋画の中で一本だけ観てないのがありました。一本とは言え観てないのがあるとは、、、悔しいでっす!!(ザブングル加藤風)

 それは8の「アルフィー」です。カバー曲はそれこぞ五万と聴いてるのにねえ。ちなみにこれまで聴いた中で一番好きなカバーはパトリシア・バーバーです。

Night Club

 と言うわけで洋画ファン、女性ボーカルファンなら一聴の価値はあるアルバムだと思います。あっ、上の「Night Club」じゃないですよ、手嶌葵ですから、お間違えなく!

追記:シンクロにシティーでしょうか、同日にOTさんがこのアルバムをレビューされてます。まあ、出所がOTさんですから有り得ない事ではないんですが、そこからOTさんは都はるみ、私がパトリシア・バーバーと、どちらも独特の節回しが持ち味の歌手に言及するところまでシンクロしてるとはオソロシヤ(笑。