ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

エディット・ピアフ~愛の賛歌~

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)
はむちぃ: 皆様こん**は、はむちぃでございます。今回の映画レビューはエディット・ピアフ~愛の賛歌~でございます。めまぐるしくジャンルが変わるのがゆうけいのゆうけいたるところでございますが、いやはやなんとも(-.-)
ゆうけい: は?なにか疑問でも(笑、というわけで演歌と言えば美空ひばり、ジャズと言えばビリー・ホリデイ、そしてシャンソンと言えばエディット・ピアフでございます。彼女の壮絶な人生を描いた伝記映画として各国で絶賛され数々の賞を受傷受賞しておりますが、さていかがなものでございましょうや?

『   第一次対戦中に生まれたエディットは、祖母が経営する娼館に預けられ、やさしい娼婦たちのもと育った。しかし、大道芸人の父親に引き取られ、その側で歌うことを覚える。これをきっかけに彼女にとって歌は生きがいに。パリの名門クラブのオーナー見いだされその才能を開花させるが、オーナーが死体で発見される。彼女に容疑がかけられ、疑いはすぐに晴れるが、世間の目は厳しかった…。
    フランスが生んだ世界の歌姫エディット・ピアフの生涯を描いたオリヴィエ・ダアン監督作。そのドラマティックな人生はじつに映画的だが、この映画の成功は、その波瀾万丈の人生よりもエディット・ピアフという人物の個性と本質をきっちり描き出したことにほかならない。そのピアフの喜び、孤独、愛、憎しみすべて感情を芝居に注ぎ込んだピアフ役のマリオン・コティヤールは、まるでピアフが乗り移ったかのような魅力的なパフォーマンスで魅了。間違いなくコティヤールの代表作となる!と断言できるくらい素晴らしい。そして名曲の数々をピアフの人生に重ね合わせ、感動を呼び起こす演出も力強く、脇をかためるジェラール・ドパルデュー、エマニエル・セニエなどの役者たちも好演。たった47年でその生涯を閉じたエディット・ピアフ。彼女をよく知る人も知らなかった人も、その人生に心を震わせること間違いない、傑作である。(斉藤香、AMAZON解説より) 』

奥様: 暗い映画やな!(断言&退場)

は: おおっ、久しぶりに奥様の「寸鉄映画を刺す」一言が!
ゆ: た、確かにね(^_^;)。貧困、眼病、放浪、闇社会、麻薬、酒、リウマチ、そして死生老病死で四苦八苦してのたうちまわるピアフさんの姿ばっかりでしたな(苦笑。ハリウッド資本で作ってたら華麗な愛の遍歴とか、反ナチ運動とかをもっと取り上げてたでしょうね。まあ、欧州映画の作り方の一つの立派な見識だとは思います。

は: これほどまでに酷い人生を歩まれていたとははむちぃメ不覚にして存じ上げませんでした(涙。
ゆ: 公式サイトのレビューにある方が

「君をピアフにしてあげるといわれても私は逃げ出す」

と書いておられるのには笑いましたな。
は: その苛烈な人生の殆どを演じられたマリオン・コティヤール様の演技は素晴らしかったですね。
ゆ: TAXIシリーズのリリーと同一人物とは想像もつきませんな(笑。
は: アメリなどとともにマリオン様の代表作となるでしょうね。
ゆ: まっ、アカデミー賞受賞も当然でしょう。というかひたすら彼女の演技だけを見続けさせられる映画ですね(苦笑。
は: 時間軸が言ったり来たりするせいもあって男優陣の役柄が分かりにくい面がございましたね。
ゆ: 日本人には区別のつけにくい顔の方が多かったですしね。それに予想外に彼女と関わりのあった実在有名人の登場が少なくて地味メの脚本でしたしね。
は: ジャン・コクトー様くらいでしょうか。
ゆ: 私も隅から隅まで把握したわけじゃないですけど、イブ・モンタンシャルル・アズナブールジョルジュ・ムスタキも出てきませんでしたねえ。

は: 先程欧州映画らしいという評価がございましたが、映像も欧州美にあふれておりますね。
ゆ: この映画の見どころの一つですね。それは素晴らしいもので、フランス、ニューヨーク、カルフォルニアの対比が見事でした。ところがこれが驚いた事に日本人の永田鉄夫が撮影しているんですよ(^o^)!!!
は: この映画でセザール賞を受賞されましたね。しかしまたビックリマーク三つの喜び方はひょっとして、、、
ゆ: そう、原田知世様主演の「大停電の夜に」を撮影した方なんですよ~。

は: はいはい(-"-)、次参りましょう。歌の方はピアフ様ご自身の音源が数多く用いられておりますね。
ゆ: それに見事に映像を合わせましたね。実際少しはマリオン自身が歌ってるんですが、全部彼女が歌っているのかと錯覚してしまいそうでした。素晴らしい歌の数々を聴くだけでも元は取れる映画ですよね。一言だけ言わせていただければ、この映画の原題は代表曲の一つ「バラ色の人生ラヴィアンローズ)」なんですよ、邦題の副題が別の代表曲である「愛の賛歌」なのはちょっと疑問ですね。
は: 日本のカラオケでもよく歌われて馴染みの深い方を使ったのでしょうね。
ゆ: 岩谷時子さんの偉大な業績ではありますが、まあカラオケでいい気になって歌いあげてる方々は一度この映画をご覧になって元歌詞を知って貰いたいですね(笑。