ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

アーサー・C・クラーク氏を悼む

地球幼年期の終わり (創元推理文庫)イルカの島 (創元SF文庫)
 SF界の巨星堕つ!アーサー・C・クラーク氏が心臓発作で死去されました。心よりご冥福をお祈りします。

「地球幼年期の終り」「銀河帝国の崩壊」「宇宙島へ行く少年」「星の砂」「海底牧場」「渇きの海」「イルカの島」「楽園の泉」「遥かなる地球の歌」「2001年宇宙の旅」。。。等々、巨匠と呼ぶにふさわしい作家でした。代表作と思う作品を一つあげろと言われたら、やはり「地球幼年期の終わり」でしょうね。オールタイムベスト1にあげられることも多い作品ですが、日本人である私にとっても宇宙人の姿や人類の未来像は衝撃的でした。こういうのをSFと言うのか、とSFの奥深さに感動した覚えがあります。

 以前「夏への扉」で紹介したハインラインアシモフとともにビッグ3と呼ばれていましたが、他の二人と違って海洋に対して造詣が深く、ダイビングを愛されていた事が、ダイビング好きな私には印象に残っています。だから、彼にとっては小品に過ぎない作品ですが「イルカの島」が彼の膨大な作品群の中でもとりわけ好きでした。

 そのダイビングで訪れたスリランカに移住され、そこで天命を全うされたとのことで幸せな人生だったのではないでしょうか。合掌。