ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(1枚組)
はむちぃ: さて今回は月ラプ恒例の映画ハリー・ポッター・シリーズのレビューでございます。ちなみに前回は「炎のゴブレット」でございましたが、今回は第五昨「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」でございます。
ゆうけい: 過去4作は全て公開時に映画館で見ていたんですが、今回は体調不良ということもあり、DVDになってから自宅で鑑賞いたしました。

『 ホグワーツ5年生となったハリーを出迎えたのは、周囲の白い目と新聞のふざけた見出し。ハリーがヴォルデモートの復活話をでっちあげたと書きたて、ハリー・ポッターならぬハリー・プロッター(策略家)と糾弾する始末。更に悪いことに、魔法省大臣コーネリウス・ファッジが闇の魔術に対する防衛術の新任教師として送り込んで来たドローレス・アンブリッジの“魔法省お墨つき”の授業は、ホグワーツに迫り来る闇の魔術に対しては不十分であった。そこでハリーはロンとハーマイオニーに説得され、有志を集めて“ダンブルドア軍団”を結成、厳しい監視の目をかいくぐりながら、きたる壮絶な決戦に備えるべく秘密の訓練を開始する。(AMAZON解説より)』

は: この映画シリーズはマンネリを避ける目的もあってか、監督が次々交替いたしますね。本作は監督にデイビッド・イエーツというTV出身の新人を迎えております。
ゆ: 出せば世界中で大ヒット間違いなしのシリーズですから出世のチャンスといえるのかもしれませんが、正直なところ本作と次回作を担当する監督は「貧乏くじ」的なところがあって気の毒ですね。
は: 大団円を迎える第七作「死の秘宝」がクライマックスで、それまでの過渡期的な作品ですからね。
ゆ: おまけに原作が

分厚い
暗い
地味
重要人物が死ぬのがハイライト」
未解決のまま終わる」

ですからな、これを「単品で観ても面白い2~3時間の映画」に仕上げろと言う方が無理ですよ(苦笑。

は: まあまあ(^_^;)、それを踏まえて映画を観ての感想はいかがでございましょう?
ゆ: ゆうけいはハリポタシリーズに甘いと言われるんですが、それを承知で言わせて貰えればまあまあ面白かったと思いますよ。あの原作を手際よくまとめてストーリーの繫がりにちゃんと整合性を持たせていましたしね。
は: それゆえバッサリ切られた部分も多うございますね。
ゆ: 何と言っても今回はハリーの親友のロン・ウィーズリーが完全に脇役に回ってしまったのが残念でした。ロン役のルパート・グリントも寂心なしか寂しそうでしたね。原作では監督生になったりクイディッチの正式メンバーになったりで結構活躍するんですが。
は: クイディッチのCGは第三作までの楽しみの一つだったのが第四作では原作の都合上出てきませんでしたから、今回期待していていた向きも多いでしょうしね。
ゆ: そうですね、私も少し残念ですが映画の流れをみると止む無し、正解だったかなと思います。まあフレッド&ジョージがそれなりに大暴れしてくれたから良しとしましょう。

は: さっきCGの話が出ましたが、今回の映像はいかがでございましょう。
ゆ: ホグワーツ魔法学校は第3作以降の設定をほぼ忠実に踏襲していたと思います。今回の目玉は何と言っても魔法省でしょうね。ロンドンの地下にある巨大な施設で、寂れた地区にある電話ボックスが入り口になっていると言う設定なんですが、原作でこんな感じかなと思っていた設定を結構想像通りかつゴージャスに映像化していて個人的には好感が持てました。
は: 架空の動物のCGも手堅くまとめてございましたね。巨人族グロウプには、はむちぃメちょっとがっかりいたしましたが(^_^;)。
ゆ: 確かにね(笑、まあ今まで様々なCGを駆使して来たシリーズですからさすがに新味はなかったですね。死を直視した者だけに見えるセストラルという動物が個人的には面白かったですが。

は: さて本作では新しい登場人物が何人か出てまいりましたが、ご感想はいかがでございましょう。
ゆ: 何と言ってもヴォルデモート卿軍団最強の敵役魔女ベラトリクス役のヘレナ・ボーナム・カーターですね、あそこまでやるとはジョニー・デップも苦笑いしてるでしょう。
は: ティム・バートンの奥様で「チャーリーとチョコレート工場」や「スイーニー・トッド」にも出ておられますが、本当に芸達者な方ですね。
ゆ: 役柄としては新たな友達となる風変わりな女性ルーナ・ラブグッドを演じたエバナ・リンチがおいしいところを持っていきましたね。喋り方やちょっとした仕種なんか本当に原作のイメージどおりですね、スタッフも良く見つけてきたと思います。次回作以降の活躍が楽しみな女優さんです。
は: 逆にこれは残念と言うキャストはございますか?
ゆ: 周りのレギュラー陣の成長に連れてハリー役のダニエル・ラドクリフ君がチビになってきたのが辛いですね、まあこればっかりは仕方ありませんが。あとハリー君初のキスシーンのお相手となるケイティ・ラングにそれ程魅力が無いように感じるのは私だけでしょうか?まあ向こうの人が見たらエキゾチックで魅力的なのかもしれませんが。

は: 相変わらず本筋に触れない映画レビューでございましたが、最後に一言お願いいたします。
ゆ: 単純にSFファンタジーとして楽しめるのが第一、二作、大人の鑑賞に堪えうるのが第三、四作だと思います。そして本作は単独の作品としてみれば、、、トホホです(笑。しか~し、第七作が終わる時、良いブリッジであったと評価されるでしょう、多分。
は: 第七作は二回に分かれると言う噂ですよ(-_-)(ボソッ。
ゆ: げげっ、あと三回もあるのか(呆。。。