ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

キサラギ

キサラギ スタンダード・エディション
はむちぃ: さて、今回の映画レビューはいつもの趣向に戻りまして、邦画の話題作「キサラギ」でございます。
ゆうけい: キサラギですか、キサラギねえ、キサラギキサラギ→ギンザ→ザッカ→カニ→ニク→クジラ→ラッパ→パナキ!やたー(^O^)!
は: 関西限定の尻取りネタ「パナキ(byサバンナ八木)」なんて誰も知りませんて(ーー;)。

『グラビアアイドル如月ミキが自殺して、1年がたった。その一周忌に彼女の思い出を語り合おうとファン5人が集まった。しかし、ファンサイトの常連である彼らは、彼女がなぜ自殺をしたのかを知りたくてたまらない。そんなときひとりが「彼女は殺されたんだ」と言う。他殺説を繰り広げるうちに、ハンドルネームしか知らなかった彼らの素性が浮き彫りに。そしてお互いを犯人だと疑いはじめる…
   アイドルの死をめぐり二転三転していくドラマが密室で繰り広げられるワンシチュエーションコメディ。主演の小栗旬小出恵介ユースケ・サンタマリア塚地武雅香川照之らが、脚本に惚れて出演を決めたというほど練られたセリフがこの映画最大のチャームポイント。笑いを散りばめながら、ひとりのアイドルの死が二転三転していく展開はスリリングでさえある。そして最後には、どこかホッとするカタルシスがある愛嬌たっぷりの作品だ。脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太、監督は『シムソンズ』の佐藤祐市。(斎藤香)』(AMAZON解説より)

ゆ: まずまず良くできていて笑えました。今風の密室推理劇で、舞台でやっても面白いかなとも思いますね。脚本もまあまあ良く練られていると思いますし。
は: 「Always 三丁目の夕日」の古沢良太様でございますね。
ゆ: 元々舞台の方の人みたいで、だからこの手のモノは得意なんでしょうね。今TVで数少ないまともなドラマといっても過言ではない「相棒」もてがけているようですし、これからの活躍に期待しましょう。

は: 出演陣も「」のいい役者さんを5人揃えましたね。
ゆ: おっ、うまいねはむちぃ君(^。^)、何せ実質5人しか出ない映画ですから、キャスティングが命ですもんね。幸いそれぞれのキャラが立っていて、うまく各俳優の個性を活かしてました、そういう意味ではこれもスタッフの勝利ですね。
は: 5人の中でどなたがよろしかったですか?
ゆ: やはり香川照之塚地武雅(ドランクドラゴン)の二人の個性は際立っていて、邦画に無くてはならない存在になっていることを感じました。でも、今回はスネーク役の小出恵介が美味しいところを持っていってしまった感じがしました。「のだめカンタービレ」でも出てくれば主人公より目立っちゃうし、賑やかな役をやらせれば天下一品ですね(笑。
は: 玉木宏様にも小栗旬様にも勝っちゃうんですからね(^。^)。逆にこれはいかんなという方はおられましたか?
ゆ: ユースケ・サンタマリア、雰囲気は良く出してるんですけど、以前から気になっていた滑舌の悪さが全く治ってませんね。あれも個性だと言ってしまえばそれまでですけど、それなら彼にあまり長い台詞はしゃべらせない方がいいいですね。それにハンドル・ネームがオダ・ユージってとこは笑えましたけど、「踊る大捜査線」ネタを引っ張りすぎた気もしました。

は: で、内容の方はいかがでございましたでしょう。
ゆ: 内容ねえ、要するに如月ミキというD級アイドルが自殺だったか他殺だったか、それとも事故だったのか、という推理劇なんですけど、
は: 芥川の「藪の中」と密室推理劇をミックスしたような感じですね。
ゆ: そういうとかっこいいんだけど、内容は軽いですからあまり小難しいことは考えずに素直に流れに身を任したほうがいいかと思いますね。うちの家内も見終わって「あほらしっ」って言ってましたし(^_^;)。

Zappa_2は: さすが奥様無敵でございます。
ゆ: ムテキ→キサラギ→ギンザ→ザッパ→パナキ!
は: もうええっちゅうに、ザッパは反則でしょザッパは
(;一_一)。
ゆ: スマソ、最後に一言だけ言わせてもらうと、エンドロールの後のお遊びみたいなどんでん返しは全く不要な勇み足でしたね、残念です。
は: ご主人様の尻取りもおんなじ様なもんだと思いますが、と言うわけでちょっとした暇つぶしによい面白い映画でございます。是非どうぞ。