ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ハッピーフィート

ハッピー フィート
 ピクサーの「カーズ」を抑えてアカデミー長編アニメーション映画賞を獲得した「ハッピーフィート」をようやく観ました。

皇帝ペンギンの世界は歌が命。歌で心を伝えられなければ、一人前の大人にはなれない。音痴な上に、タップダンスが上手という困った皇帝ペンギンのマンブルは、当然のようにエンペラー帝国から追放されてしまう。ひとりぼっちで未知の世界に飛び出すことになったマンブルは、ひょんなことからアデリー・ペンギンの5人組“アミーゴス”、そしてロックのカリスマ、ラブレイスと出会い、次第に自信とリズムを取り戻していく。踊る皇帝ペンギン、マンブルが繰り広げる、自分探しの大冒険が今始まる!』(AMAZON解説より)

 皇帝ペンギンを主人公としたフルCGアニメなんですが、いつだったか映画館で予告編を見て、次世代ディスクの時代到来を思わせる恐ろしくハイ スペックなCG画像に圧倒されました。でも、歌が歌えずタップダンスのできるペンギンが主人公という事だけで「カーズ」をしのげるとは思ってもみませんでした。と ころが驚きのオスカー獲得。一体どんな映画なんだろうと訝っていたですが。。。

 見終わってなるほどな、と思いましたね。「子供向けエンタメ」と「ミュージカル」と「エコロジー・環境問題」を一本のアニメにぶち込んであるわけです。特にエコロジーという点がクセモ ノで、オスカーの審査員も他作品との比較を求められた場合、今の時代これを選ばなければ良識を疑われるだろうというプレッシャーを感じざるを得ない、という意味ではあざとさ さえ感じてしまいました。批判ターゲットの一つは日本じゃないか?という邪推までしてしまいそうで、なんとなく観ていて嫌な気分になったのも事実です。 ちなみに前田有一超映画批評では「カーズ」が驚きの90点、「ハッピーフィート」もなかなか健闘していますが70点、やはり映画的にはカーズの方が優れているんじゃないかと私も思います。

 とは言え、そういう深読みさえしなければ、徹頭徹尾凄い画像、考え抜かれたストーリー展開、そしてパワフルな音楽で楽しませてくれる、良質で十 分大人の鑑賞にも耐える映画です。個人的にはアデリーペンギンの5人組アミーゴスがとても気にいりました。マシンガンのように繰り出すギャグはついていくの が大変だけど、秀逸。そして彼等の歌う「My Way」は一聴の価値有りです。

 ところで主役の声がなんとイライジャ・ウッド。どうしてもフロドとかぶってしまいますね(~_~;)。ついでにも一つトリビア、主人公の両親の 名前がメンフィスノーマ・ジー。思わず笑ってしまいました(家内も娘もきょとんとしてたけど)。一応解説しとくと、父親の歌がメンフィスの誇りであるエルビス・プレスリーそっ くり。母親の名前は言うまでも無いですが、マリリン・モンローの本名です。南極なのに

欧米か!?」

御あとがよろしいようで(^_^;)