すでにあちこちのブログで話題になってますが、ようやくレコードコレクターズ5月号を買ってきました。目玉は25周年記念企画「60年代ロックベスト100」です。早速読んでみましたが、100枚全部見ると概ね納得しますが、ベスト10はどうかなあ?
ということで10位までを書き出してみます。選考方法は25名の評論家、ミュージシャンに25枚ずつ選んでもらい、それを参考に編集部が順位付けした、とのことです。なお黒人音楽は今回の対象に入っていません。
1位:「Pet Sounds」 The Beach Boys
2位:「Highway 61 Revisited」 Bob Dylan
3位:「Music From Big Pink」 The Band
4位:「Let It Bleed」 The Rolling Stones
5位:「In The Court Of Crimson King」 King Crimson
6位:「Led Zeppelin」 Led Zeppelin
7位:「Sgt. Pepper's Lonely Heart Club Band」 The Beatles
8位:「Revolver」 The Beatles
9位:「Beggars Banquet」 The Rolling Stones
10位:「Electric Lady Land」 Jimi Hendrix
4-10位には概ね首肯できますけど、ベスト3がね(^_^;)。これが投票選考の難しさなのかもしれませんが、どう考えても当時の実情には合わないように思いますね。
ビーチボーイズが60年代を代表するバンドだった事に異論はありませんが、それはあくまでもサーフィン・サウンドであって、「Pet Sounds」当時は世間ではビーチボーイズはすでに時代遅れで盛りを過ぎたと考えられており、このアルバムも殆ど評価されなかったと記憶しています。その辺は以前紹介した村上春樹の「意味が無ければスイングはない」に詳しく述べられています。
また、ザ・バンドは玄人受けするバンドではあったけれど、ボブ・ディランのバック・バンド程度の認識の人が多く当時それ程影響力のあったバンドとはとても思えませんでしたねえ。
ボブ・ディランは苦手ですが、まあ彼が2位という事には特に異論はありません。アメリカンロックを語るには欠かせないアル・クーパーも参加してますし。
ということで別にアメリカン・ロックを差別しているわけではないですけど、ベストスリーを独占してしまったのはどう考えても60年代当時の実情に合わないと思います。
という訳で、60年代を語ろうとすればやっぱりビートルズのデビューですよね。どう考えてもベストスリー以内にビートルズの「ミート・ザ・ビートルズ」(38位)か、「プリーズ・プリーズ・ミー」(55位)が入っていないのはおかしい、と思うのは私だけでしょうか。
さて、次号は私の青春時代、70年代ベスト100です。という訳で勝手ながら私的ベスト10を、できるだけ公正な目で選んでみましょう。同一アーチストは一枚のみという縛りで、できるだけ前半後半のバランスも考えて選んでみました。
1位:「Ziggy Stardust」 David Bowie
2位:「The Dark Side Of The Moon」 Pink Floyd
3位:「Hotel California」 The Eagles
4位:「John Lennon/Plastic Ono Band」 John Lennon
5位:「Rumours」 Fleetwood Mac
6位:「In Rock」 Deep Purple
7位:「Led Zeppelin IV」 Led Zeppelin
8位:「Never Mind The Bollocks」 Sex Pistols
9位:「A Night At The Opera」 Queen
10位:「The Slider」 T.Rex
あっ、KCが(涙。