ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Sibelius Sym. 2 / Vanska & Lahti SO

シベリウス:交響曲第2番、第3番
シベリウス:交響曲第2番、第3番
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Sym23

は: ご、ご主人様、またクラのレビューでございますか(-_-;)ドキドキ
ゆ: ふおっふおっほ~、心配するでないぞ、はむちぃよ、今回は昔から大好きでよう聴いているシベリウス交響曲第2番だから大丈夫じゃ。

は: そ、そうでございますか、さすが隠れフィンランドファンのご主人様でございます。でも確かLPで聴いておられたのはコリン・デイビス& Boston SOだったはずでは?
ゆ: そのとおり、それしか持って無かったし素晴らしい演奏なので、私にとってはシベリウス2番と言えばサー・コリン・デイビスだったのだな。ところがだな、10月9日に兵庫県立芸術文化センターオスモ・ヴァンスカ&ラハティ響が来日公演するのだが、そこでシベリウス2番も演奏する予定なのだ。それで欣喜雀躍して予習方々買い込んだのじゃ。
は: ブ、ブースカが演奏するのでございますか(@_@;)
Booska

ゆ: そうそう、ブースカが「ぼーくはブースカブーとーべるんだぞっ」ってちが~う(^_^;)、はむちぃ君も立派にボケができるようになってわしは嬉しいぞ。
は: ご主人様のツボくらい心得てございます(-.-)、って、ヴァンスカ様と言えば菅野先生の講演会以来「カレリア組曲」にはまっておいででございましたね、確か。
ゆ: おんなじような美しい意匠のジャケットでございますしね。
シベリウス/「カレリア」組曲 作品11(オリジナル版)
シベリウス/「カレリア」組曲 作品11(オリジナル版)

は: はあ、まあ確かに北欧らしい美しいジャケットでございますが、シベリウス好きと言いつつカレリアとかシベリウス2番とかフィンランディアとか、ベタなのがお好きでございますねえ、ご主人様は。
ゆ: ふおっほっほ、ベタで何が悪いか関西人、てなもんですな。
は: ひ、開き直っておられますね、クラシック愛好家の方々にはシベリウス2番はあまりにも俗っぽいメロディで盛り上げ方も安易だとか評判は悪いようですが?
ゆ: まあ小難しい難癖をつけるもんですな、もっと素直に感動すれば良いものを。それを言えばプログレなんて全部ベタですわ(^o^)
は: クラファンを敵に回しそうなくらい無敵でございますね(-_-;)

   さてさて、またまた長い前振りでございましたが、ヴァンスカ&ラハティ響のご感想はいかがでございます?
ゆ: うーん、驚くほどの美音系ですねえ。シベリウスはそのような意識は無かったそうだけど、フィンランド人のロシアの圧政からの独立の気概を表した交響曲だと言われているから、フィンランドの人が演奏するともっと劇的に盛り上げるかと思いきや、実に優しく美しい演奏でした。
は: 例えばどのあたりでございます?
ゆ: 第一楽章の出だしの弱音の部分からもうコリン・デイビスの演奏とは違うなと思いました、一番顕著に感じたのは第3楽章から第4楽章へかけてのアタッカ(楽章間を切れ目無く続ける演奏法)ですね。この曲の一番の盛り上げどころですから、乾坤一擲のフォルテッシモで第4楽章になだれこむ演奏を予想していたんだけれど見事に裏切られました。心温まるようなふわっとした柔らかさに包まれながら第4楽章へ移行していく感じですね。
は: それもまた素晴らしい解釈でございますね。ヴァンスカ様の懐の深さを感じさせますね。
ゆ: もちろんやさしいだけではなく、情熱的な部分もちゃんと表現しておられます、特に第3楽章スケルツォトリオの対比など素晴らしいものがありました。

は: 今回の公演でラハティ響との演奏は最後だと言う噂もございます。9日が楽しみでございますね。
ゆ: という訳で、前祝記事をお送りいたしましたm(__)m