ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Mahler's Sym 6/ Sir Georg Solti & CSO (2)

Mahler
は: さて、Tak Saeki様リクエスト「ショルティCSOマーラー6番」シリーズ2回目でございます。前回の「ショルティってだあれ?」に引き続きまして今回は

マーラーの6番ってどんな曲?」

不安たっぷりにお送りいたします。

ゆ: そうそう、マーラーですな。
は: おっ、前回と同じ出だし、、ますます不安が(-_-;)、そうそう、マーラーでございます。
ゆ: かの有名な、グスタフ・マーラー様でございますな。
は: ただ単に名前を付け足しただけではございませんか(歎息。そうそう、グスタフ・マーラー様にございます。
ゆ: -----え~っと、マーラーズパーラーパンタですな。
は: 「だからロック!」ですな。
ゆ: おっと、受け流されてしまいました、と言う事で今日は私がWikipediaから抜粋いたしませう。ちなみに冒頭写真は佐高信さんではなく、グスタフ・マーラーさんでございます。

グスタフ・マーラーGustav Mahler, 1860年7月7日 - 1911年5月18日)はウィーンで活躍した作曲家、指揮者。交響曲と歌曲の大家として知られる。出自に関して、「私はどこに行っても歓迎されない。“オーストリアにおけるボヘミア人”ドイツにおけるオーストリア人”、そして“世界におけるユダヤ人”だから。」と述べたと伝えられる。

交響曲は大規模なものが多く、声楽パートを伴うものが多いのが特徴である。また、多くの作品においては調性的統一よりも曲の経過と共に調性を変化させて最終的に遠隔調へ至らせる手法(発展的調性)が見られる。また、晩年になるにつれ次第に多調・無調的要素が大きくなっていった。作品の演奏が頻繁に行われるようになったのは、「新ロマン主義」が流行した1970年代からであり、幸か不幸か前衛の停滞が彼の名声に大きく貢献した。

指揮者としては、自身と同じユダヤ系のブルーノ・ヴァルター、オットー・クレンペラーらに大きな影響を与えた。特に徹底した音楽性以上の完全主義、緩急自在なテンポ変化、激しい身振りと小節線に囚われない草書的な指揮法はカリカチュア化されるほどの衝撃を当時の人々に与えた。

- - - - - な、なんか、凄い人らしいけど、調性遠隔調多調無調?、、、、あ、あ、頭が爆発しそうじゃあ\(◎o◎)/!

は: やはり、ご主人様の理解を超えた方の様でございますね(ーー;)、まことに立派なご経歴でクラシックを代表する巨匠と申せましょう。マーラー様もユダヤ系と言う事で、同じくユダヤ系のショルティ様もとりわけシンパシーを感じておられたのでございましょう。それにしても、良くコントで使われる髪振り乱して指揮するスタイルの嚆矢がマーラー様であったとは!
ゆ: 私なんか、鬼才ケン・ラッセルの映画「マーラー」の印象が強すぎてちょっと引いてしまいますけどね。
マーラー

は: 晩年精神を病んであのジグムント・フロイト博士の治療を受けられたそうでございます。
ゆ: 偉大な音楽家の生涯は波乱万丈ですな、それにしても

交響曲を9番まで作れば巨匠の仲間入り

という話があるらしいですが、彼も執念で9番まで作ったようですね。
は: 合唱入りも多うございますゆえ、それはそれは大変でございましたでしょう。
ゆ: 8番なんぞ1,000人の大合唱ですからな。スコアを書いてるところを見てみたかったもんです。
 さて、問題の6番ですが、これは合唱は無しですし、非常に古典的な手法にのっとって作られています。引き続きWikipediaより抜粋してみましょう。

交響曲第6番イ短調(ドイツ語名:Symphonie 6)は、グスタフ・マーラーが1904年に完成した6番目の交響曲。演奏時間約80分。

マーラーのウィーン時代に作曲され、彼の交響曲中もっとも完成度の高い作品と見なされている。大編成の管弦楽を用いながらオーケストレーションは精緻であり、古典的な4楽章構成をとるが、その内容は大規模に拡大されていて、当時のマーラーの旺盛な創作力を物語っている。同時に、緊密な構成のうちにきわめて劇的な性格が盛り込まれており、純器楽的様式と、歌詞や標題とは直接結びつかない悲劇性の融合という点でも、マーラーの創作のひとつの頂点をなしている。

管弦楽の扱いでは、管楽器と打楽器の拡大が目立ち、打楽器のなかでもとくに以下のものは象徴的な意味を持って使用されている。ひとつはカウベル(ヘルデングロッケン)であり、第1楽章、第3楽章、第4楽章で安息・平和あるいは現実逃避的な世界の表象として遠近感を伴って鳴らされる。もう一つは教会の鐘を模した低音のベルである。ベルは第4楽章に登場する。3つめはハンマーである。ハンマーは第4楽章で使用され、音楽的な転回点で「運命の打撃」(アルマ・マーラー)の象徴として打たれる。ハンマー打撃の回数については、作曲過程で変遷があった。

「悲劇的」(Tragische)という副題で呼ばれることがあり、この副題は初演の時に附されていたとされる。しかし、これはマーラーが付けたものかどうかは不明である。

- - - - - な、なんか、凄い作品らしいけど、読んでいるうちに、、、、あ、あ、頭が爆発しそうじゃあ\(◎o◎)/!
は: 反復記号でございますか、ご主人様(-_-;)、やっぱりご主人様の理解能力を超えた文章のようでございます。ちょうどここにレコード芸術2006年9月号がございまして特集が「究極のオーケストラ超名曲徹底解剖」でございます。増田良介先生がマーラー6番の聴き所について4ページに渡り詳細にお書きになっておられますので、箇条書きにして抜粋してみましょう。

1: 第2,3楽章の配置順序
2: 第1楽章、第2楽章のテンポ
3: 打楽器、特にハンマーの使い方

と言ったところでございましょうか。
 まず、1番の中間楽章の配置でございますが、以前はスケルツォーアンダンテの順が正しいとされておりましたが、2003年に国際マーラー協会は、従来とは逆にアンダンテ-スケルツォの楽章順がマーラーの「最終決定」であると発表したそうでございます。しかし今でもS-Aの順番を好むファンも多いそうでございます。

ゆ: ショルティはこの決定を知らずに他界されましたから、当然S-Aのままですね。
は: ご主人様はどちらがお好きでございます?
ゆ: ふおっふおっほ~、はむちぃ君何か勘違いしてないかい?
は: と、申しますと?
ゆ: そういうことは80分通しで聴く忍耐力前の楽章を覚えている記憶力のある人に訊いてくれたまえ(・へ・)

は: はいはい、訊くだけ無駄でございました(-_-;)、続く2番のテンポはショルティ様のCDを聴くにはとっても重要でございますね。
ゆ: そうそう、ショルティはかなり突っ走ってるらしいからねえ、録音日に早く終わりたいような用事でもあったんでしょうか。
は: そういう問題ではございません、これは実際次回聴き比べてご報告申し上げましょう。3番のハンマーについてはWikipediaによりますと、

マーラーの自筆稿では、作曲当初にはハンマーの導入は考えられておらず、後にハンマーを加筆したときは、第4楽章で5回打たれるようになっていた。第1稿を出版する際にこの回数が減らされて3回となった。さらに初演のための練習過程で、マーラーは3回目のハンマー打撃を削除し、最終的に2回となった。具体的には、最終楽章のコーダ部分、三度序奏の主題が回帰しモットー和音が鳴らされるところで、第3のハンマー打撃が入れられていた。演奏は、マーラーの最終決定に基づき、2度の打撃によるものが多いが、マーラーの初演前の意図を推測して3度ハンマーを打たせる演奏もある。

だそうでございます。
ゆ: マーラー君、そんなに迷っていては後世のものが困るではないか。
は: またまた偉そうに、トホホでございます。さて、こんなことで本当にレビューなどできるのでございましょうか、クラファンの方には顰蹙ものとは存じますが、次回よりの怒涛の聴き比べ大会をお楽しみに~(ToT)/~~~