ルーツサウンド さんでアキュフェーズの新製品、プリアンプのC-2810とパワーアンプのP-7100のデモが行われていたので、キャパ写真展の後で聴いてきました。
上記写真はルーツサウンドの試聴室。画面右下、山本音工のラックの中段がC-2810、左上方奥に旧型で私の使用機P-7000の上にスタックしておいてあるのがP-7100です。アキュの正統進化の常で、ぱっと見には殆ど外観は変わりません。特にプリなんか、ウッドケースが拙宅のC-290Vと瓜二つ。一方P-7100は右の方にゲインスイッチがついたのとグラスパネルが少し引っ込んだのが主な変更点でしょうか。といってもP-7000を使ってるから気になるのであって、普通分かりませんよね。
さて音の方はというと、これがやっぱり最近のアキュの音です。傅先生をして底無しと言わしめたノイズフロアの低さはしっかり受け継がれています。JBLのS9500を鳴らしていたのですが、JBLをこれだけS/N比が高く残留ノイズのかけらも感じさせない音で鳴らせるプリアンプは先ず無いだろう、と思いました。音質的にはC-2800がからっと明るくあっけらかんとしたイメージがあったのに比べると、少しC-290Vに近づいたようなかっちりとした大人の音作りを意識している気がしました。マスターによると、まだ音が少し硬いけれど、前作よりエージングを要する時間がずっと短くて良い音が鳴り出してるとのことでした。C-2800より10万円高くなる予定だそうです。もうルーツさんで一台予約が入っているそうです。
P-7100については個人的には特にP-7000と変わったところは無いように思いましたが、ルーツさんの印象としてドライブ力はかなり増しているとの事でした。P-7000ではB&WやJBLの大型機を鳴らしきれないところがあったそうですが、この新機種だと十分鳴らせるそうです。ということで、普通のサイズの部屋で中型機種を鳴らしている限りはP-7000で十分と思いますが、鳴らしにくいSPを広い部屋で聴いておられる方には朗報でしょう。