ゆ: はむちぃ君、はむちぃ君、今日は嫁さんもいないし例によってトホホ系映画を鑑賞しましょうで。
は: またでございますか、奥様が実家に帰っておられるのをいいことに(-_-;)。
ゆ: をい、はむちぃ君、皆さんの見てる前で誤解を招く表現はやめてくれたまへ、「所用で寄生虫、じゃなかった帰省中」なのだ奥方様は。
は: はいはい、で、今日は何でございますか、デビルマンがいつも貸し出し中なので驚いておられましたが、ひょっとして?
ゆ: あれは今も空っぽ状態が続いておるのだ、信じられんことに。でもって今日はこれじゃ。先日santapapaさんが紹介しておられるのを見てな。
宇宙怪獣ガメラ
は: 旧ガメラシリーズの断末魔、と言われている作品でございますね。ご主人様は旧シリーズは全部お父上の映画館でタダで御覧なさったんじゃないんですか?
ゆ: 何でタダが太文字になっておるんじゃ?(;一_一)これは1980年製作で、この頃はもう大学生じゃったからのう、見るわけもない。親父も映画館閉めてたし、大映も一旦倒産してたし。
は: じゃあ映画の存在自体ご存じなかったと?
ゆ: そういうこと、さてさて始まり始まり~。
倒産後、新しいオーナーを迎えた大映が製作した「ガメラ」シリーズの一作。とはいえ新撮の特撮映像はわずかで、東通eggシステムを使用した合成映像と、旧作の名場面とで構成している。
巨大宇宙船ザノン号で地球に襲来した宇宙海賊が、地球征服を企み怪獣たちを復活させる。マッハ文朱扮する正義の宇宙人と少年はガメラを呼び、ギャオス、ジグラ、バイラス、ジャイガーといった怪獣たちを倒していく。
往年のシリーズの続編と言うよりダイジェストと呼ぶに相応しい作品で、そのチープな作風、宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999とガメラが遭遇するとい う、困惑もののサービス・カットには面食らうものの、子どもを物語の中心に据え、その素朴さ故のアイディアがガメラを助けるという、湯浅憲明監督と脚本の 高橋二三の作劇ポリシーが健在なことはうれしい。(斉藤守彦、AMAZON解説より)
ゆ: (゜.゜)ーーーーーー
は: (-_-;)ーーーーーー
ゆ: 久々に言葉が出ませんなーーー。さすがガメラ愛に溢れたsantapapaさんがトホホ系梅を付けざるをえなかっただけのことはあるな。
は: オリジナルの戦闘シーンや新怪獣が全くない摩訶不思議な怪獣映画でございますね。
ゆ: のっけからスターウォーズのパクりだし、本当に宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999が出て来た時は茫然自失だったな。困惑もののサービス・カットなんてもんじゃないレベル。
は: 最後にちゃんと東映映画より拝借とクレジットがございました。おまけに少年ジャンプの紙面を堂々と画面に大写しする根性の座りようはどうでございましょう。
ゆ: あの亀有の両さんの漫画がまだ続いていることの方がビックリするけどな。はむちぃ君、秋元先生は最初山止たつひこというペンネームだったのを知っておるかね?
は: 存じております。山上先生からクレームが来たそうでございます。話が脱線しておりますよ、ご主人様。
ゆ: 脱線といえばプロットがまた凄い。ガメラシリーズは必ず子供が主人公になるんだけど、それにしてもーー破綻しまくりのプロット。幼児向けか、これは?私なんか、最後に全部子供の夢だった、で終わるのかと思ってたけど、結局ーー夢じゃなかったんだぁ(ショック甚大。宇宙人のお姉さん方の演技にも脱帽でございます。
は: 7本の過去のガメラ映画をダイジェストとして押し込んだ故の破綻でございましょうけれど。
ゆ: 大体ギロンなんか、プロットに何の関係も無かったぞ(怒怒怒。
は: でもちょっと懐かしい気はしましたですね。
ゆ: うむ、ギロンの大悪獣というネーミングは懐かしいくてほろりとしたな(^_^;)。それにバルゴンが最初神戸タワーを破壊したのは覚えてなかった。大阪城しか記憶になかったよ、しかし
振り向けば通天閣がある
と言うのは、地理的に無茶苦茶無理があるな。
は: では、トホホ系梅ということで、
ゆ: 異存はございません。最後に、
ガメラと怪獣たちが日本各地をぶっ壊してるのに、
自衛隊航空隊は壊滅状態になってるのに、
ダムは決壊してるのに、
富士山は爆発してるのに、
宇宙人が平然と侵入してきてるのに、
最後に宇宙船とガメラが心中して大爆発を起こしてるのに、
平然と日常生活を送っている、主人公のお母さんをはじめとした1980年の日本国民に敢闘賞を差し上げましょう。さすがその後バブル時代を謳歌した人たちだけの事はある!
は: ご主人様、あなたもでございますよ(-.-)ボソッ