ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

大阪ハイエンドオーディオショウ2005(2)

LMlab-electra

<オルトフォン・ジャパン
ortophonJapan 前園社長自ら今年の自信作であるカートリッジSPU-Synergyを説明しておられます。長年にわたり日本のオーディオ界を引っ張ってこられたその熱意には敬意を表します。今回も昨日日本橋で見つけてきたという「鈴掛の小径」のLPから素晴らしく彫りの深い音を引き出しておられました。SPがJBLなのでやや残留ノイズが多目かなと思いましたがそれを補って余りあるエネルギーがあり、homさんも大変気に入っておられました。社長自ら発表しておられましたのでここで公表しても大丈夫かと思いますが、SPU-Synergyは今年のSSGPを獲得されたそうです。審査員満場一致とか、おめでとうございます。でも

16万円の安物がSSGPをもらえて嬉しい

と語っておいででしたが、十分高いですよ(^_^;)

エレクトリ
 昨日の冒頭写真はMcIntoshの真空管アンプですが、やはり綺麗ですね。Magico MiniというSPが鳴っていましたが、う~ん、今一つピンと来ませんでした。立ち聞きで場所も悪かったせいもあるかもしれませんが、お値段から言うともっとはっとさせて欲しいとは思いました。

ハーマン
 JBLのスタジオモニターシリーズ4338が良い状態で鳴っていました。やっぱりMark Levinsonの音つくりというのはかっちりしていますね、低音に太い芯がある感じがします。JBLをうまく鳴らすにはやはりMLというところでしょうか。

アクシス
lat1000 去年はFMアコの超弩級システムで唸らせてくれたアクシスさんですが、今年はフルクレルで感動させていただきました。ステサン最新号の表紙になっているEvolution1&2Lat1000を鳴らしていました。homさんのコメントにあるようにちょっと次元の違う音ですね。
 鳴り始めはあれ?普通の音だなあと思うのですが、よく聴いてみるとその普通の音の中に恐ろしいほどの情報が詰まっていて、スケールが違う事に気が付きました。ジェニファー・ウォーンズのボーカルなど、等身大で胸の厚みまでくっきり見えるようなんです。比べるのもおこがましいですが、拙宅のシステムはそれに比べると子供くらいの大きさの音像ですね。

krellevo1 パワーアンプEvolution 1です。パワーの方が1になる所などいかにもクレルらしいというか。パワープリあわせて8筐体軽く1000万円を超えるというのはやはり非現実的としか言いようがありませんが、年末にはサイズダウンした新シリーズが登場予定とか。

CSE

musica 電源でおなじみのCSEではmusicaという小さくて業務用っぽいシリーズが目を引きました。これらは通常のアンプではなく、電気環境の改善を目的とした機器のようです。詳細はリンク先を御覧ください。

トライオード
tri 真空管アンプで有名なトライオードではソニー・ロリンズがかかっていました。写真上段はプリメインアンプTRV-35SEですが、十周年記念モデルとして9万円台で売り出したところあっという間に完売してしまい、まだまだ注文が殺到したためやむなく12万円台で販売を継続しているそうです。今回はパワーアンプとして使用しスペンドールのSeシリーズのトールボーイタイプを鳴らしていました。残念ながら部屋の狭さもあり、低音がブーミーでもわついていました。私はS3/5をサブで使っているので残念でした。ひょっとしたらバスレフなのかもしれませんがそれなら塞いで密閉型にしたほうがいいのではと思いました。

アキュフェーズ
 毎年同じ部屋で安定した音を出してくれるアキュフェーズですが、入ったときは新SACD/CD playerのDP-78をデモしていました。私の使用しているDP-85の後継機器ということで興味津々。毎年大場商事さんとハーマンさんからSPを借りてこられますがラッキーなことにAvalon Diamondがかかっていました。一聴して、昨年大場商事で聴いた情けない音とは違って十分実力を出しているので安心しました。部屋を知り尽くしていること、DG-38という強力な武器があることが強みなのでしょう。
 ところで音ですが、これがアヴァロンかとビックリするくらい強靱な音なんで面食らいました。トリオで演奏される「展覧会の絵」の出だしなど「あれJBLに替えたのか?」と思いました。でも確かに「演奏中」の札はダイアモンドの上にあります。おそらく新しいplayer78の個性なのでしょう。85の柔らかさを気に入っている私としては少々複雑な心境でした。

ノア
electra JMlabがElectraシリーズにもベリリウムツイーター(冒頭写真)を載せてきました。さすがに高域の艶やかさ、美しさは抜群なものがありました。残念ながらエレクトラシリーズにしては部屋が広すぎて思うようなスケール感が出ていないように思いました。できれば昨日の記事のNASPECの部屋でJoseph Audioと聞き比べてみたかったです。

大場商事
avalon 最終階の2階へ降りてきた時はもう午後一時前でした。自社公演の最後だけチョロっと聴いただけなのですが、SPは多分新しいEidolon Visionだと思います。dCS-JRDG-Nagraの組み合わせで鳴らしていました。去年はDiamondがちょっと悲慘な音でしたが、今年は面目を施したかのような素晴らしくスケール感の大きい雄大マーラーを聴かせていただきました。homさんも感心しておられましたから間違いないでしょう。アンプが電力を食うのか、SPが気難しいのか、照明の電球が明滅していたのには驚きました。

 見逃したところ、もっとゆっくりと聴きたかったところ等後ろ髪を引かれる思いでしたが、会場を後にして、homさんと昼食を御一緒させていただいた後、家路に着きました。今年はあまり気になる機種が無いかなと思っていましたがやっぱりいってみるといろいろと発見はあるもんですね。