ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

大阪ハイエンドオーディオショウ2005(1)

McIntosh
 たまにはオーディオのことも書かないと某筋から怒られそう、というわけでもないのですが(大汗、毎年恒例の大阪ハイエンドオーディオショウ2005に行って参りました。仕事の関係で午前中だけとの制約の中ではありましたが、homさんと初めてお会いでき、更にありがたいことに私の強行軍におつき合い頂き、楽しく回ることができました。homさんはスタックス使いであられますので私と音の嗜好は似ているのかなと思っておりましたが、意外にもというか、ジャズファンの王道と申しましょうか、中低域重視のかまぼこ型のエネルギッシュな音がお好きだそうです。私にとっては良い刺激になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

ユキム
 去年は2Fから順番に回って上の方は時間切れになってしまったので今回は10Fから回りました。いきなり、かなりクル音に出会いましたよ。
elac ElacのEL310の特別バージョンだそうです。狭いバッフル面、長い前後長でクリアな音と小型らしからぬ低音を並立させています。メタルコーンなのですが音は予想外に柔らかくかつハイスピードでした。もしマルチチャンネルを組むならこれで組んでみたいなあと思いました。そう言えば三浦先生が確かElacで組んでおられたような。

ゼファン
VIOLAcadenza 去年は超弩級のアンプで話題をさらったVIOLAですが今年は普及価格帯のアンプを出してきました。2ランクのセットがありましたが、どちらも非常に艶やかで上品な音でした。安価な方のCadenza+Forteのセットはちょっとそそられました。と言ってもそれぞれ100万以上はしますが。

VIOLAforte やっぱりクラシックプロパーという印象ながら、やりようによってはアクースティックジャズもいけるかなと思います。ラウンジの上品な演奏になってしまいそうで、homさんはいまいち物足りないとのことでしたが。

 また、驚いたことに上位機種が鳴らしていたのはGerman PhysicsのSPでした。タイムロードからゼファンに扱いが替わったそうです。dCSに次いでGerman Physicsまで、タイムロード大丈夫なんでしょうか?

リン
linn リンは去年と同じAVのブースとピュア2chオーディオのブースの2部屋でした。今年はAVブースの音が今一つでした。新しいAV用のSPのレンジが狭くエネルギー感も乏しかったように思います。折角のクラプトンがTVと大差ないような音で鳴ってました。

 一方注目のAkurateシリーズの小型212

Unidisc1.1+Climax Control +Chakraテクノロジーを導入したCシリーズのPW3台

でコントロールされていました。一聴して、今までのリンの中低域のクールな感じから一歩踏み出して結構積極的に音を聴かせるようになった感を持ちました。
 リクエストの申し出に甘えてハービー・ハンコックの「Possibilities」から「A Song For You」をかけていただきました。低音量派の私としてはクリスティーナ・アギレラの声がちょっと飽和気味に感じましたが、緻密な音像の中に4ウェイとは思えないような音の一体感がありました。全体としてエネルギッシュな音つくりで音離れも良く、いい意味でリンも変わってきてるんだなあと思いましたが、リン独特のあのクール感もできれば残して欲しいですね。

NASPEC
naspec Joseph AudioRM55LEです。Wilson AudioのSystemXシリーズに似たPearlの下位機種で、さしずめSophiaの対抗馬というところでしょうか。値段は100万円台前半とSophiaよりお買い得価格で、Cub2使いの私としてはちょっと気になるところ。でもWilsonやPearlと比べてかなり安っぽくなってしまっているところが残念。
 でも音的には今日聴いた中で一番拙宅の音に近く、違和感無く耳に入っていきました。ノイズの希少な清潔な音像がきっちりとSP間から奥のほうに定位し、低音は膨らまず弾みます。位相がきっちりと合っていてハイスピードなんでしょうね、繊細さが際立っていて、拙宅の音が鉛筆でならこちらは更に繊細で3Hくらいでしょうか。その前にオルトフォン+JBLのゴリゴリした音を聴いていたのでヤワ過ぎると感じてしまうほど。だからhomさんは御気に召さなかったようで、ヘナチョコサウンドとの感想でした。
wireworld なお、前段機器はトラポとDACがNorth Star Design、プリとパワーがニューカマーのDartZeelでした。このDartZeelは個人的には凄く惹かれました。ちょっと使いこなしてみたい誘惑にかられたりして。
 ケーブル類はもちろんNaspecがずっと輸入を担当しているWireworldです。拙宅でも少しだけですがWireworldを使っており、それも違和感が無かった一因かもしれません。では、今日はこの辺で。