ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

チャーリーとチョコレート工場

 私事で恐縮ですが、今日から遅めの夏休みに入りました。というわけでまずは「チャーリーとチョコレート工場」を観てきました。ジョニー・デップファンの私としてはティム・バートンと組んだこの作品は必見!というわけで楽しみにしておりました。

リンク: ☆☆☆ チャーリーとチョコレート工場 ☆☆☆.

 内容は上記リンクを参照していただければ幸いですが、ベストセラー童話の映画化で、1970年代に一度名優ジーン・ワイルダーがメガホンを取った作品があり、そのリメイクともいえます。今の時代を生かしたCGをふんだんに取り入れており、昔では到底描けなかった素晴らしい工場内の描写が見るものを圧倒します。

 でも、本質はHello Nicoさんも御指摘のように童話の持つ残酷性にあり、大人が見てもにやりと楽しめます。

 更に楽しいのはティム・バートン一家といえるスタッフ&キャストが映画の中で思う存分遊んでいること。まずはご本家ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン / 呪われた海賊たち」でも思い切り演技を楽しんでいたジョニー・デップがこの映画でもそのエキセントリックな演技力を遺憾なく発揮しております。

 彼を映画の中で遊ばせている当のティム・バートン監督にしてもいろんな映画のパロディをこれでもかとぶち込んでいました。まずは同じワーナーのドル箱であるハリー・ポッター・シリーズのデブで食いしんぼのダドリー・ダーズリーを思わせるキャラや、ハリーがマージおばさんにかけた魔法を思わせる特撮で笑わせてくれます。

 更には過去の名監督へのオマージュが一杯。童話映画の元祖ウォルト・ディズニーはもとよりルキノ・ヴィスコンティアルフレッド・ヒッチコックスタンリー・キューブリックジョージ・ルーカス等々。とくに「2001年宇宙の旅」の謎の黒板石モノリスをどうパロっているかは必見(^O^)!

 また、ティム作品の多くの音楽を担当しているダニー・エルフマンもさすがにロックバンド・オインゴ・ボインゴでボーカルをとっていただけあって楽しいミュージカルしたての中にビートルズやヘビメタ等をうまく絡めていました。

 その他にもウーパー・ルーパーと白雪姫に出てくる小人をかけ合わせた様なウンバ・ルンバ族の役で一人何十役?をこなしていたディーブ・リーや、スター・ウォーズ2,3やロード・オブ・ザ・リング等でなお現役の名優サー・クリストファー・リーの演技も楽しかったです。

 ティム・バートンジョニー・デップコンビといえば、「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」の続編のアニメ作品「コープス・ブライド」も公開間近のようです。