ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

コックニー訛り

 といっても残念ながら、ティーブ・ハーリーの話ではありません。昨日の続きでハリー・ポッターの話です。

 Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (UK) (Paper) (3)は個人的にはたいそう気に入ったので読了した後も所々読み返しています。大分慣れてきたクイーンズ・イングリッシュですが、今回頭を悩ませてくれたのがCockney's Accentでした。コックニーとはロンドンの下町East Endのあたりでここの訛りをコックニー訛りと言います。

 今回本作でしゃべっているのはKnight Busの車掌Stan Shunpikeと運転手Ernie Prangの二人。まあ、一読しただけでは雰囲気程度しか理解できません(T_T)。でも何回か読んでいると以下のような特徴がおぼろげながらつかめてきました。

1:語頭、語尾を発音しない。

'alf=half, an'=and

2:2語以上をつなげてはしょる

What is = Woss, What did you = 'Choo, Didn't you = Dincha

3:thをf、gをk等に置き換える

nothing = nuffink、thirteen = ferteen, toothbrush = toofbrush

 その他にも代名詞を省略したり、助詞の使い方が無茶苦茶だったり、所謂lazyな言葉使いなんだろうと思います。コックニーには有名なRhyming slangというこれまた頭を悩ませる符丁があるのですが、たぶんこれは今回は出ていないと思います。出てきたらもう、訳分からなくなりますヨ(>_<)。

 そして最後まで苦しんだのがこれ

You outta your tree?

ハリーが禁句であるYou-Know-Whoの本名をしゃべってしまい、ぶったまげた時のスタンの台詞です。まあ、これはコックニー訛りと言うよりイギリス風の慣用句を知らなかったせいなんですが。だめもとで電子辞書でtreeの慣用句を調べてみたらあっさり解決してしまいました。

out of one's tree :(英俗) 気の狂った