ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

「音楽のある場所」連載終了

 村上春樹氏の季刊ステレオサウンドでの連載「音楽のある場所」の連載が今季号(No.155)で終了となりました。一回につき一人か二人の音楽家について深く考察し、その分野はクラシック、ジャズ、ポップス、更にはJ-POP(スガシカオ)にまで及んでいて、とても楽しみにしていました。ビーチボーイズブライアン・ウィルソンを扱った回の文章は、涙なくして読めない名文だったと思います。

 2年半に渡って氏の音楽的薀蓄の限りを尽くした文章を楽しむことができたのは幸せでしたが、もう終わっちゃうのかと思うと残念でもあります。勝手な想像ですが、そろそろ次回作執筆モードに入ってるからなんでしょうかね。そうであれば嬉しいですが。

 この連載は、加筆して今秋文藝春秋社より単行本化されるそうですので楽しみに待つことにしましょう。

 最後に連載の題名を記しておきますので早く読みたい!という方はバックナンバーを取り寄せてください。第1回がNo146号です

第1回 シダー・ウォルトン 強靱な文体を持ったマイナー・ポエト

第2回 ブライアン・ウィルソン 南カリフォルニア神話の喪失と再生

第3回 シューベルト「ピアノ・ソナタ第17番ニ長調」D850 ソフトな混沌の今日性

第4回 スタン・ゲッツの闇の時代 1953-54

第5回 ブルース・スプリングスティーンと彼のアメリ

第6回 ゼルキンルービンシュタイン 二人のピアニスト

第7回 ウィントン・マルサリスの音楽はなぜ(どのように)退屈なのか?

第8回 スガシカオの柔らかなカオス

第9回 日曜日の朝のフランシス・プーランク

最終回  国民詩人としてのウディー・ガスリー