ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

佐伯祐三展:熱情の巴里

Mainichi INTERACTIVE 毎日新聞社主催イベント

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 オーディオショウの合間を縫って心斎橋の大阪市立近代美術館に行ってきました。といってもビルの最上階にあり、あらかじめ場所を知っておかないと迷っていたかも。

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 殆どが油彩画で、フォービズムのブラマンクの叱咤により写実から元祖ヘタウマ^^;への変貌を遂げた彼の歴史がよく判ります。ポスターの字にこだわったところなどアンディ・ウォーフォールも思い出してしまいます。真贋論争や妻の米子による加筆説等最近でも色々と喧しく騒がれることのある人ですが、絵だけを眺めているとむしろ静謐な、もっと言えば陰の印象を受けます。

 そんな中で異彩を放っていたのは「人形、Doll,1925,oil on canvas」(冒頭写真左)。浪費壁のある彼がパリの滞在費を全部はたいて男女ペアで衝動買いしてしまい、大変なことになったとの曰く付きの人形です。見ていると吸い込まれそうになりしばらく離れられませんでした。冒頭の写真は買ってきたテーブルクロスです。