ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

「禁断の惑星」を観た

 先日NHK衛星TVで「禁断の惑星」をやっていたので、なんちゃってホームシアターで鑑賞しました。オーディオファイルには"KRELL"社の名前の由来が、この映画に出てくる無尽蔵とも言えるエネルギーシステムを残して滅んだ異星人の種族名である、と言うことで有名です。私も知ってはいたのですが、なにぶん古いSFですしレンタル屋さんで見かける機会も無かったものでまだ観ていませんでした。衛星TVは時々こういう掘り出し物をやってクレルので好きです(^^;お粗末。

 あの年代にしては斬新で今でも結構楽しめるのは立派だと思います。R2D2のモデルになったということで有名なロビーがかわいいですね。言葉が大変分かりやすくてさすが言語学者の作ったロボット!とか突っ込んだりして楽しんでました。

 違和感があるのは場違いな御色気と三角関係。まあハリウッド映画だからしょうがないとはいえ、よくもあんな通俗的なエピソードと「イドの怪物」などという概念的なモンスターを共存させるような脚本が作れたものです。想像するに、脚本家はハードSFにしたかったのだがプロデューサーからクレームが来て無理やり入れざるを得なかった、てとこでしょうか。「イド」という素材はSFファンにはもうミミタコな素材ですがこの映画の頃は斬新だったんでしょうね。思わず筒井康隆先生の「井戸時計店」を思い出してしまいました(脱走と追跡のサンバだったかな?)。

 セットが妙に懐かしいなあと思いながら観てたんですが、あとで気が付きました。あの船長と船医がカーク船長とDr.マッコイでも何の違和感もないということに(苦笑。