ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

猫ピッチャー(1)(2) / そにしけんじ

猫ピッチャー1猫ピッチャー2

 Billy Batが一段楽したので、「ローテーションの谷間」の漫画(笑)をご紹介します。

 表紙絵のとおり、可愛い白猫ミー太郎がキャッチボールを仕込まれ、なんと140キロ台の剛速球を投げられるようになり、プロ野球ヨリウミニャイアンツの先発投手として活躍する熱血野球漫画、ではなく、ゆる~いギャグ漫画です。

 以前からブクレコレビューで何度か目にして、読んでみたいなあと思ってたのですが、先日古書店のカウンターで1,2巻を見かけたので買ってしまいました。ということで2巻まとめてのレビューとなります。

 投げられるのは剛速球一種類だけ、というのが小気味よいですね。何らかの得意な変化球を持っていないと抑えきれないという考えが常識化した現在のプロ野球に対するアンチテーゼと言えます。って、えらそうに言うほどの漫画じゃないんですけどね。
 一回3ページで、ミー太郎の猫ならではの奮闘(?)をお気楽に楽しんでいればいい漫画なんですが、時々野球ファンならニヤリとしてしまうような説明に出くわします。ネタバレになるので答は書きませんが、

・何故、ミー太郎は140キロ台という珍しくもない球速で打者を押さえられるのか?
・何故、ミー太郎はコントロール抜群なのか?
・何故、ミー太郎は牽制がうまいのか?
・何故、ミー太郎はいつも四球を選べるのか?
・何故、ミー太郎は盗塁し放題なのか?

等々、くすっと笑えるネタが満載です。だから猫好きの方はもちろんですが、野球好きの方にもそれなりに楽しめるのではないでしょうか。もちろん両方好きな方には最適です。当然ながら猫が好きでなくて野球がわからない方には用のない漫画です(笑。で、私が3巻以降を買うかというと微妙なところ、100円均一コーナーにあったら買ってもいいかな。