ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

さらばあぶない刑事

Sarabaabudeka

 きょうはお気楽に楽しもうと、懐かしのアブデカシリーズ最終篇「さらばあぶない刑事」を観てきました。

 いやあ安定のアブデカクオリティ、十分楽しめました。柴田恭兵さんなんか肺癌を患われたのに大丈夫かなと思っていましたが、男性陣は「昔取った杵柄」でまだまだ頑張れることを証明してくれました。ただ、女性陣の劣化があまりにも強烈。。。まあはっきり言えば浅野温子さんなんですが、今回のヒロイン菜々緒さんとのギャップがあまりにも凄すぎてお気の毒でした(-_-;)。

『  2016年 日本映画 配給: 東映

スタッフ:
監督: 村川透
脚本: 柏原寛司

キャスト: 舘ひろし柴田恭兵浅野温子仲村トオル、吉川晃司、菜々緒、他

1986年のテレビドラマ第1作以来、長らく愛され続けている「あぶない刑事(デカ)」の劇場版第7作。2005年の前作「まだまだあぶない刑事」以来およそ10年ぶりに製作された新作で、定年退職まであと5日となったタカ&ユージが、凶悪な中南米マフィアとの戦いに立ち向かう姿が描かれる。主演の舘ひろし柴田恭兵はもちろん、シリーズおなじみの浅野温子仲村トオルも出演。ゲストキャラクターとしてタカの恋人役を菜々緒が、シリーズ最凶とされる敵役を吉川晃司が演じた。監督はテレビ版の演出も手がけてきた村川透、脚本もシリーズ中で最多の脚本を担ってきた柏原寛司。横浜港署捜査課刑事のタカこと鷹山敏樹とユージこと大下勇次は、定年退職を5日後に控えていたが、2人だけでブラックマーケットを襲撃するなど、まだまだ暴れ放題。そんな中、2人が追っていた新興ヤクザ幹部の伊能が惨殺死体となって発見される。各国マフィアが入り乱れるブラックマーケットを仕切っていた伊能が殺されたことで、危うく保たれていたマフィアたちの均衡は崩壊しはじめ、そこへ中南米の凶悪な犯罪組織BOBが横浜に進出してくる。 (映画.comより) 』

 シリーズを取り仕切ってきた村川透監督と脚本の柏原寛司の息の合ったコンビネーションは健在。

 横浜を舞台に暴力団+海外マフィアの犯罪にタカ&ユージが挑むという構図は鉄板。舘ひろしは渋いしハーレーが相変わらず似合います。柴田恭兵さんは肺がんを患われてしかも還暦を過ぎてで大丈夫かなと心配でしたが、アクションも走るシーンもこなしておられました。もちろん二人の掛け合いは相変わらずうまい。仲村トオルが絡んでくるともう全く昔のまま。

 今回の敵は吉川晃司。二人相手に不足なし、貫禄の演技です。ちょっと「下町ロケット」がかぶってしまうところはタイミング的に辛かったですけど(^^;)。

 そしてシリーズの「お約束」はもうお腹一杯というくらい盛り込んであります。

 故中条静雄さん(近藤課長)へのオマージュとしての「ばかも~ん」も、「瞳ちゃんお茶!」も英字新聞も、日産車(たぶんニューマン)スカイラインレパードもその直角ドリフトも、タカのハーレー・ダビッドソン+ショットガンも、ユージのランニングショットも、引退したパパさん(山西道弘)も落としのナカさん(ベンガル)も、アブデカシリーズの勘所はきっちりと押さえてありました。

 でも辛かったのはカオル七変化。。。さすがにきつい。むしろそれを承知で出演した浅野温子の勇気をほめるべきなんでしょうが。木の実ナナさんもさすがにちょっと。。。

 というわけで、ストーリーにリアリティやクオリティを求める映画でもないし、分かる人だけ分かってもらえばいい、という開き直り方が大変好ましい作品でした。エンドロールには昔の映像が流れます。やっぱりみんな若いわ、と懐かしく眺めていました。

評価: C: 佳作
(A: 傑作、B: 秀作、C: 佳作、D: イマイチ、E: トホホ)