( Accuphase AB-class Stereo Power Amplifier P-7300, Serial No.18 )
アキュフェーズ9年ぶりのP-7000番台新型AB級フラッグシップ・ステレオパワーアンプP-7300、先日ルーツサウンドさんで試聴したことは先日記事にしました。これは活ける、と思いましたので見積もりをお願いすると、P-7000の下取りも含めて大サービスのお値段を提示していただいたので即決しました。
ルーツさんからすぐに連絡があり
「どういうわけか、アキュフェーズに一台だけ取り置きがあり」
ますということで,速攻で持ってきて頂きました。ルーツのジュニアさんとアキュフェーズの方とお二人できてくださり、手際よくP-7000と交換していただきました。シリアルナンバーは18番、こんなに早いのは初めてです(嬉。
遠めに見ると、今までのリビングの風景と殆ど見分けがつきません(笑。早速接続して音出ししてみました。鳴ります、当然ですが、嬉しいですね。ジュニアさんのリクエストで先日紹介したアキュフェーズのサンプラーや持参したソフトなどを鳴らしてみますが 、
「最初から鳴りすぎですね」
というくらい普通の音が出ます。 あと一ヶ月くらいするともっと低音が出てくるのでDG-58での今のヴォイシングとイコライジングではブーミーになるので、その頃にもう一度やり直してくださいとアドバイスもらいました。ヴォイシングについてジュニアさんとアキュフェーズの方から色々と教えていただき、勉強になりました。
上から撮影してみました。CDの大きさと比べてみると分かりますが、でかいでしょう(笑。ところが驚いたことに主要諸元を調べてみると、P-7000の方が大きくて重いんです。これにはビックリ。
ちなみに主要諸元を比べてみましょう。カッコ内がP-7000です。
最大外形寸法: 465x238x515mm ( 465x258x545mm )
重量: 48.6kg ( 49.5kg )
定格連続平均出力:
500W/ch 2Ω
250W/ch 4Ω
125W/cn 8Ω
( same as above )
全高波ひずみ率
0.05% 2Ω、0.03% 4-16Ω ( same )
ダンピングファクター (DF)
1000 ( 300 )
S/N比 125-131dB ( Gain Max ~-12dB ) (122dB)
こうしてみると圧倒的に違うのはダンピングファクター。P-7000の300も結構凄い数字ですが、1000以上というのは驚異の値です。これがスピーカーユニットの制動に効いて締まった低音、セパレーションの良さを始めとする明晰な音像提示につながっているものと思います。拙宅でも今までと違うな、という感触はすぐつかめました。
S/N比も3dBあがっています。このレベルで3dBって意味があるのかとも思いますが、これがアキュの方によると相当違うそうなんです。9年の進歩を惜しみなく投入し、自信を持って過去最高のS/N比であると技術部が胸を張っているとのこと。
ゲインを下げたほうが、S/N比が上がると書いてありますので、お二人がお帰りになってから、プリ側のゲインとパワー側のゲインを色々と変えて聴いてみましたが
プリ 18dB (従来どおり)
パワー -6dB (4段階の3番目)
の組み合わせがボリュームコントロールの調整と音の活きの良さの両方が適切であるように思われました。しばらくこれでいきたいと思っています。(ちなみにルーツさんの試聴では能率の高いJBLを使っていたので最小レベルの-12dBを選択されていました)
ところが、こうして数時間鳴らしこんでもまだ音がややがさつな感じが取れません。今までのアキュ製品導入の経験からしてこれは変だと思いました。そしておそらくその原因は今まで愛用してきたハーモニクスの電源ケーブルとの相性が悪いのでは、と推定しました。
そこで付属品の純正ケーブルに変更。正解でした。嘘のようにがさつさが消え、滑らかでしなやかな音になりました。ハーモニクスのケーブルはとても良いケーブルだと思うのですが、硬いので接点であるプラグやコンセントの部分につなぎ替えた時にストレスがかかっていた可能性もあります。純正ケーブルは柔らかくて取り回しがしやすいので、それがありません。セッティングを見直してハーモニクスをもう一度使うという手も考えてみましたが、とりあえずこの純正ケーブルで様子を見たいと思います。
というわけで、もう十分良い音です(笑、というのは冗談ですが、これからが楽しみです。またしばらくしたらヴォイシング等やり直してレポしたいと思います。