ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ラスト・ライブ・アット・ダグ / グレース・マーヤ

ラスト・ライブ・アット・ダグ

 先日のオフ会で皆さんが持参されたアルバムを何枚かアマゾンで注文、今日届きました。早速merryさんが持参されたグレース・マーヤのライブアルバムを楽しんでおります。

 グレース・マーヤの名前はオーディオ雑誌やSNSでたびたび目にはしていたのですが聴いたのはオフ会が初めてでした。その時聴いた曲はしっとりとした「モナ・リサ」だったのですが、結構アップテンポの曲から、スローなバラードまで幅広く歌えて、随所にベテラン並みのアドリブ歌唱・演奏も入り、上手いですね。
 英語の発音も見事でちょっと調べてみたら9歳でパリにピアノ留学、英語、フランス語、ドイツ語に堪能と載っていました。才媛ですね。


1. ルート 66
2. ムーンライト・イン・ヴァーモント
3. 素敵なあなた
4. キッス・オブ・ライフ
5. モナ・リサ
6. カミン・ホーム・ベイビー
7. 私の心はパパのもの
8. ティーチ・ミー・トゥナイト
9. サニー
10. 追憶 

幼少よりクラシック音楽に傾倒し、幾多の音楽留学やコンテストを総なめにしてきたアーティスト、グレース・マーヤのライブ・レコーディングによるスーパー・セッションを収録したアルバム。 (AMAZON解説より) 』

 一曲目「ルート66」は木住野佳子さんともよく共演している鳥越啓介さんのグルーブするウッドーベースソロに導かれてマーヤさんの快活でテンポのよい歌唱が始まります。バックのメンバーもぐいぐい聴衆を引っ張ります。そしてワンヴァース歌い終えて

Mr.Hino、everybody!"

の掛け声で登場するのはなんと日野 皓正御大。飛び入り参加だったそうで相変わらずの熱いソロを披露してくれます。そう言えばJINOこと息子さんの日野賢二さんもバックバンドに入っていて9曲目「Sunny」のソロ合戦ではスラップを見事に決めてくれています。

 ライブらしいアップテンポの曲はこの1と9ですが、個人的にはやっぱりシャーデーのファンなので、4曲目の「Kiss Of Life」にぐっときました。スムースジャズと言われたSADEとしての演奏の雰囲気を残しつつ清清しくまとめているところは見事。鳥越さんのウッドベースのサポートも素晴らしい。

 オフ会でかかった「モナ・リサ」はマーヤさんの歌唱もさることながら、この曲では小沼ようすけさんのギターのサポートが見事です。

 ドイツ語も見事な3曲目「Bei mir bist  du Schon」など、その他の曲も佳曲揃いですが、全体にピアノの河野啓三さん、ドラムの坂東慧さんのサポートが光っていると思います。

 そしてラスト曲はバーブラ・ストライザンドの名曲「追憶」、歴史ある名店DUGの最後を飾るに相応しい素晴らしいバラードとなっていました。

 SACDという事もありますが、録音も非常に良好です。愛聴盤になりそうです、merryさんありがとうございました。