ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

奥華子-10th Anniversary Concert Tour 2015 ~弾き語り~@新神戸オリエンタル劇場

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(コンサートグッズ:チロ華子)

 奥華子さんのコンサートに初めて行ってきました。オーディオ友達のkimuraさんが彼女の大ファンで、新神戸オリエンタル劇場でライブがあることを教えてくださってすぐ申し込み、運良く良い席が取れて楽しみにしていました。

  お昼過ぎにkimuraさんとランチしながら、奥華子さんの魅力についていろいろ伺って、いざ新神戸オリエンタル劇場へ。
 なんと3時間も奥華子さんは熱唱し、最後には全員総立ちの会場を巡り、そして終演後、ハイタッチで見送ってくださったのでした。

 あの小さい体に信じられないほどのパワー、聴くもの一人一人の心に響く柔らかくていながら靭い声、路上ライブで鍛えあげたライブ感覚での進行、そして心からファンを大切に思っている思いが良く伝わってくる素晴らしいコンサートでした。kimuraさんが夢中になられる理由が良くわかりました。楽曲も素晴らしいですが、ライブでこそ真価を発揮されるアーチストですね。

10th Anniversary Concert Tour 2015 ~弾き語り~

日時: 2015年9月27日16:00-19:00

会場: 新神戸オリエンタル劇場

奥華子 (vo, p, kbd)

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セットリスト

1 好きだったんだ
2 君がくれた夏
3 魔法の人
4 ロスタイム
5 やさしい花
6 小さな星
7 透明傘
8 恋
9 初恋
10 未来地図
11 一番星
12  花火
13 楔 -くさびー
14 笑って笑って
15 変わらないもの
16 ガーネット
アンコール
17 流れ星
18 東京暮らし
19 Happy days

  白のブラウス、オーバーオール風の黒のドレスというシンプルな服装、トレードマークと言える赤のメガネで現れた奥華子さん、まずはグランドピアノ(これが普通と逆向きにおいてあるのですが、それは後ほどのMCで説明がありました)の前に腰かけ、10月発表の新譜「プリズム」からの「好きだったんだ」、続いて「君がくれた夏」を演奏。そのあと、挨拶とMCが入ります。

 トーチソングと静かな曲調が彼女の持ち味と思っていましたが、語りはとても明るくて楽しい、今風の好感の持てる若い女の子でした。いろいろと面白い話を聞かせてくれました。

 私の好きな曲「魔法の人」、「ロスタイム」、デビュー曲「やさしい花」、そして”失恋三部作”「透明傘」「」「初恋」とだんだんと彼女の世界に引き込まれ、「初恋」のラストでは思わずホロリとしてしまいました。

 一方、キーボードでは「未来地図」「一番星」など比較的アップテンポの歌を熱唱、会場の手拍子を促したり、一緒にスキャットしたり、ライブならではの楽しい雰囲気が会場を包みます。

 そんな中でもとても嬉しいサプライズは、会場から歌ってほしい曲をリクエストして、ワンフレーズだけ歌ってくれた「あなたに好きと言われたい」、思わず鳥肌が立ちました。

 そしてポニーキャニオンからメジャーデビューした経緯をしんみりと語った後で歌った「花火」「」は路上ライブ時代の曲でずっと封印していて、新アルバムで初披露する曲とのこと。とても良い曲でこれは買わねば、と思ったのでした。

 そしてラストは彼女が一躍広く知られることとなった細田守監督の「時をかける少女」の「変わらないもの」「ガーネット」。その前のMCで彼女も細田作品は見続けていて「バケモノの子 」も見たそうです。「会場で見た人?」という質問に当然私は拍手したのですが、パラパラでちょっと寂しかった(苦笑。

 お昼にkimuraさんと「kimuraさんにとっての奥華子は私にとっての原田知世なわけですね」てな話をしていたんですが、原田知世が「時かけ」で鮮烈なデビューを飾ったように、奥華子さんも「時かけ」に縁があったんですね。
 まあそれはともかくやっぱりこの二曲はやっぱり素晴らしい。そして万雷の拍手の中、奥さんが退場。

 そしてアンコールの拍手の中ツアーグッズに着替えて再登場し、コンサートにはつきもののツアーグッズ紹介。10月発売の新譜「プリズム」の20周年特別盤はなんと、CD二枚、DVD三枚の豪華盤。申し込みが明日までとのこと、彼女の歴史がこれでわかるなら、と帰ってから迷わずポチしてしまいました。

 アンコール曲はその新譜から二曲「流れ星」「東京暮らし」、そして最後はやはり「Happy Days」。会場総立ち、鳴りやまぬ手拍子の中、楽しそうに歌いスキャットをみんなで歌い、最後は客席の通路を一周。これで終わりかと思いきや、最後に見事なアカペラ、思わず涙腺が緩んでしまいました。

 kimuraさんから教えていただいていたので驚きはしませんでしたが、終演後彼女がお客さんをハイタッチで見送るというサービス精神には脱帽。私もハイタッチしてもらいました。

 というわけで、とっても素晴らしいコンサートでした。次の機会には家内も連れていきたいな、と思います。kimuraさん、ありがとうございました。