ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Dolon邸オフ会ふたたび Part 2  至高のデジタル・究極のアナログ

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 ミリオンアクセス記念企画 Part 2、今回はDolonさんのシステムを紹介します。ありがたいことに最近Mixiに機器を連載されていたので助かりました。

SACD/CDトランスポート: dCS パガニーニ・トランスポート (Wadia 270)

DAコンバーター: dCS Elgar Plus 1394 (dCS Delius )

DDコンバーター: dCS パーセル1394 : CDは176.4KHzにアップコンバート (dCS Purcell)

マスタークロック: dCS ヴェローナ、タイムロード社 クロノス: クロノスのクロックをヴェローナに入力、ヴェローナからトラポ、DACDDCに接続 (前回なし)

アナログプレーヤー: Immedia RPMレボリューション

コントロールアンプ: Jeff Rowland クライテリオン(JRDG Synergy

フォノアンプ: Jeff Rowland ケイダンス

パワーアンプ: Jeff Rowland モデル12

スピーカー; Avalon Diamond (Avalon Eidolon)

(カッコ内は前回オフ会時の機器)

 前回と比較するといろいろと変更点はありますがDolonさんのポリシーとして、dCSJRDGAvalonをドライブするという姿勢は一貫しています。
 この三社の共通点は何か?メカニカル・ビューティにこだわっているところではないかと私は思います。どれも本当に美しい。プラトン風にいえば美のイデアを追い求めてこういうデザインに帰結した、というところでしょうかね。ちょっとキザですが(笑。ちなみに全て太陽インターナショナル (旧大場商事)の扱いという共通点もあります。これは現実にDolonさんにとって便利ですね。

 というわけで無理やり一言でデジタルシステムを説明すると、dCS勢にVRDSメカ(Esoteric)とクロックのクロノス(タイムロード)の日本勢も加わり、圧倒的に精度を増したデジタル情報が、内臓バッテリー駆動となり電源ノイズから解放されてよりS/N比を高めたプリアンプ・クライテリオンに送られて処理され、最後に不動の美しいパワーアンプModel 12が受け継いで、新スピーカーのAvalon Diamondを駆動する、ということになります。と簡単に書いてしまいましたが垂涎のハイエンドシステムですね,本当に。

 一方アナログは不動のイメディアケイダンスのコンビです。カートリッジのZYX R-1000AIRYは一度針交換されたそうです。この音を聴きたい、というオーディオファイルが沢山おられる、という事実がこのシステムの実力のほどを示しています。

 もちろんケーブル類、インシュ、吸音材等のアクセサリー群も考え抜かれ、様々な変更がなされています。例えば最近では、Model12はノイズカットトランスによって200Vで駆動されており、近日中には左右別々の2台の2kVAトランスで200V駆動される予定とのこと。
 ちなみに拙ブログの300000ヒット記念企画当選プレゼントのカルダスのケーブルもケイダンスに使っていただいていて嬉しかったです。

 さて、このデジタルとアナログの音の対比が今回は際立っていました。以前からDolonさんは

「どんなにデジタルの方を努力してもアナログをかけるとこちらの方が良いと言われる」

と苦笑交じりに語っておられました。実際前回のオフ会ではアナログの音のレベルの高さに圧倒された思いがあります。

 ところが今回はデジタルの音に圧倒されました。極限まで引き出されたと思われる情報量、アップコンバートによる音の濃密さと滑らかさ、そしてクロックで完全に同期された正確無比な音像定位と各楽器のセパレーションと音の切れのよさ、どれをとっても完璧です。
 時々dCSは音が薄いという意見を聞きますが、多分それは周波数帯域の広さとフラットさから来るものだろうと思います。しかしDolonさんのシステムはそのフラットで広大なfレンジに十分な厚みを持たせています。Elgar Pluisの導入に始まり、DDコンバーターパーセル1394、VRDSメカを有するパガニーニと計画的に着実にグレードアップされてきたDolonさんのたゆまぬ努力の結晶がこの高みにDolon Soundを持ち上げたのでしょう。

 もちろんアナログの分厚い中域を生かしたサウンドも前回よりまた進化していましたが、デジタルの後にかけて頂くと、無音時の暗騒音がきっちりと方形を描いて音場が狭くなったことがはっきりと認識できてしまいました。(もちろんその後に出てきたキース・ジャレット・トリオの演奏は凄かったですが)

 それだけ全ての情報及びデジタルのS/N比の凄さをJRDGが正しく「straight wire with gain」でスピーカーに伝え、スピーカーはそれをきっちりと音波情報に変換している、ということでしょう。

 だから、もうデジタル、アナログどちらがいいというレベルではなく、

デジタルとアナログの優劣を競う必要がなくなった 

のだと思いました。そうお伝えすると「私も現在はそう思っています。」とおっしゃられました。その時の笑顔がとても印象的でした。

  ちなみにDolonさんのモットーは

オーディオって宗教じゃなく哲学ですよね。

です。やっぱりDolonさんも美のイデアの追求者なのでしょう。

 と伏線を回収して次回へ続きます。。。なんちゃって。