ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

落語家と行くなにわ探検クルーズ

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道頓堀川からグリコの看板(綾瀬はるか)を望む)
 

 9月17日大阪日帰りツアー、真打は「落語家と行くなにわ探検クルーズ」です。落語家さんと大阪の中心部を船で一周する、「お笑い」と「八百八橋」の大阪らしい二つの特徴が融合した企画で、楽しい1時間半のクルーズでした。

1:  デュフィ展あべのハルカス美術館

2:  こども展大阪市立美術館 

③:  落語家と行くなにわ探検クルーズ

 

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 難波のリバープレースから出発しますが、このように非常に背の低い船です。その理由は後ほどわかります。

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 先程書いたように、このクルーズの肝は 若手落語家さんが楽しく案内してくださり、途中演芸も披露してくださること。

 今回は桂米朝一門の桂佐ん吉さんでしたが、明るく朗らかな方で、軽妙なしゃべりで楽しませていただきました。 ちなみに上方落語協会は現在約270人在籍者があり、その200番目くらいだそうです。曰く「200回葬式に出ないと会長にはなれません」(^_^;)。

 さて16時出発、道頓堀川のほぼ真ん中にあるリバープレースを出発して時計回りに大体下の図のように長方形の水路を進んでいきます。

安治川 →   堂島川 →   大川
     ↑          ↓
    木津川        東横堀川
     ↑          ↓
      ← 道頓堀川 ←

           ↑
       難波リバープレース

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 このコースには二つの水門があります。まずは道頓堀川の西端にある「道頓堀川水門」です。2005年の阪神優勝の際にはここを閉めて最高水位にしたそうです。そう、道頓堀川に飛び込む人が続出するので川底で怪我しないようにとの配慮です。

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 木津川に入り北行すると程なく京セラドームが見えてきます。人工地震がおこるのでタテノリはやめましょう!

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 さらに北上していくつかの橋をくぐって最後が「昭和橋」です。先程船の背が低いと書いたのは、凄く天井の低い橋があるからでそのひとつがこの昭和橋です。ちょうど満潮時だったので、本当にぎりぎりの感じでした。

 この手前の西岸には川口キリスト教教会と旧居留地があります。グラバー邸で有名なグラバーさんは昔ここに住んでおられ、事業に失敗して長崎に行かれたそうです。

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 木津川と堂島川の合流部から先が安治川でこの先はUSJ海遊館方面へ流れて大阪湾に至ります。写真は合流部北岸、あの宮本輝原作の名作映画「泥の河」の舞台はちょうどこのあたりだそうです。

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 さて船はいよいよ堂島川に入ります。大阪の中心地である中ノ島の北側の川なので一番見所の多いところです。写真は大阪の西の幹線道路あみだ池筋にかかる堂島大橋です。

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(堂島大橋越しに見えるグランキューブ)
 この堂島大橋を渡ったすぐ東側にはグランキューブこと大阪国際会議場、その南には住友病院があります。

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 その東手には名門リーガ・ロイヤルホテル大阪があり、その川沿いにはリバーサイドカフェも見えています。リバーサイドカフェは驚くほどたくさんあり、「大阪の人は手を振ると必ず振り返してくれる」の言葉通り、多くの方が手を振ってくれました。

Festivalhall
 肥後橋筋の渡辺橋が見えてくると、その南東にある、新装成ったフェスティバルホールが見えてきます。早く一度行ってみたいのですが、なかなか機会がありません。

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  日本銀行大阪支店です。ここじゃないですけど、「黄金を抱いて飛べ」をついつい思い出してしました。ここを過ぎると、大江橋という難所がやってきます。

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 大阪の中心、大動脈に当たる御堂筋にかかる大江橋です。この大江橋、満潮時にはアーチ型の橋底がもう船高ぎりぎりになってしまいます。実際近づいてくると、こんなとこ通れるのか?というくらいの狭さに見えました。

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 実際一番高い真ん中を正確に通らないと擦ってしまうそうで、その跡形がたくさん見えました。

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 中ノ島名物大阪中央公会堂です。1918年に竣工された由緒ある建物で重要文化財でありながら、現在でも一般利用可能な大変貴重な施設です。
 「北浜の風雲児」と呼ばれた株式仲買人岩本栄之助が市に100万円の寄付をして建てられたのですが、岩本栄之助自身は株の暴落から巨大な損失を出し、仲間の100万円を返してもらえ、というアドバイスを「一度寄付したものを返せと言えるものか」と断り、ピストル自殺を遂げます。

  岩本栄之助 辞世の句
「その秋をまたでちりゆく紅葉哉」

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 名橋の一つ鉾流橋(ほこながしばし)です。珍しい名前ですが、天神祭の鉾流神事がこの橋のたもとで行われることに因んでいるそうです。

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 大阪人の憩いの場所、中之島公園です。映画「黄金を抱いて飛べ」でもよく出てきました。堂島川もそろそろ終わりですが、映画のレビューでも述べた様に、これだけの人目があると、あの映画のラストシーンでいくら早朝とは言え、死体を流すなんて絶対無理ですね。

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 堂島川の西端の天神橋を過ぎてUターンして天神橋を望んでいます。このあたりは大川という川になり、北岸は桜の木がぎっしり並んでいます。それが上流では造幣局あたりまで連なり、春には桜の花霞が見事だそうです。そのため、春はクルーズが造幣局まで遡り、おお賑わいするそうです。

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 堂島川から南へくだる東横堀川にはあまり見るべき所がなく、佐ん吉さんの演芸の時間となりました。

 ただ一箇所だけ名物ポイントがあります。それが東横堀川水門です。水位を調節する、まるで運河のような 場所です。写真は青い水門が上がりつつあるところでシャワーのような放水は道路でいうと赤信号の役割を果たしているそうです。

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 東横堀川を過ぎて右折すると道頓堀川へ戻ってきます。ミナミの中心街が近づいてきます。写真はドン・キホーテの大観覧車です。今は動いていないそうですが。

 おなじみの戎橋(ひっかけ橋)のすぐ傍には冒頭写真のグリコの看板が見えます。ご存知のとおり今リニューアル中で暫定的に綾瀬はるかさんになっています。

 というわけで程なくリバープレースに到着。記念手ぬぐいを買って佐ん吉さんにサインを頂きました。早く売れっ子になってください(笑。

 以上本当に充実した大阪日帰り旅行でした。長のお付き合いありがとうございました。