ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

しまなみ海道紀行(3)ケーオーホテル@今治

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(ケーオーホテル:ロビーより中庭を望む)

 全米オープンテニスの決勝、錦織圭選手残念でしたね。実は今治で宿泊したまさにその日の深夜に準決勝が行われ、朝起きるとジョコビッチ選手に勝ったのでホテルで大喜びしていたんです。

 さて、曽於のホテルを紹介。前回尾道を出たところまで書きましたが、その後しまなみ海道を抜け、今治市外を過ぎて湯之浦温泉という地区にプロヴァンス風の瀟洒なホテルにたどり着きました。宿泊先のケーオーホテルです。
 小規模で温泉大浴場などは無いのですが、静かで食事が美味しいというネットの評判を信じてここにしました。

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(大沢一彦氏とバンコの銅像、宮殿工場)
 ロビーで受付待ちをしている間に手元にあった写真集を見て、このホテルが日本食研の系列で、ケーオーと言うのは創業者大沢一彦氏のイニシャルであることを知りました。今治市の海岸沿いには宮殿工場なる施設があることも知りました。

 なるほど、それで食材も良いものが手に入りやすく、地産地消できるのか、と納得。ディナーと朝食に期待が高まります。

 お部屋は中クラスのツインをチョイスしたのですが、とても広くて綺麗、ベッドはひとつがセミダブルくらいあるほどの豪華さ。浴室のアメニティがロクシタンというフランスの高級ブランドであること、タオルはもとよりパジャマまで今治タオルの高級品が用いられとても質の良いものであることも、家内には高得点。

 さて、「フレンチフルコースディナー」をご紹介しましょう。

 まずはディナーから。二人とも下戸なのでまずはソフトドリンクで乾杯!

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 アピタイザーは「鯛のカルパッチョ」です。盛り付けも涼やかで、まずは好感触。

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 続いては「サザエのブルギニヨンバター焼き」。サザエを食べたのは久しぶりでしたが、海の香りが程よく口中に広がり、しかも臭みは上手く抑えてありました。歯ごたえもよくとても美味でした。

 続いては「かぼちゃのポタージュスープ」でお口直し。また、焼きたてのパンもとても美味しかったです。

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 海の幸が続きます。「サワラのポアレ、醤油風味のクリームソースで」、醤油ベースですがクリームソースで上手く洋風に処理してあります。付け合せの野菜も大根、レンコン等工夫が凝らしてあって楽しめました。

 お口直しのシャーベットを頂いたあと、メインディッシュの肉料理です。

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 「牛フィレ肉のグリエ森林風」です。キノコ等をふんだんに使ったソースでフィレ肉を頂きます。柔らかな中にも噛みごたえがあり、さしのあまり入っていない赤身でしたから私の好みにあいました。

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 デザートの「マンゴープリン」、これが絶品でした。上は卵白のメレンゲで、中にマンゴープリンとマンゴーが入っています。マンゴーの濃厚さとプリンのほど良い甘さのハーモニーが素晴らしい逸品でした。

 あと有機栽培珈琲も頂いて終了。とても充実したディナーでした。

 そしてさらに驚いたのが「心に残る朝食」。先日のチェレステ小豆島の朝食も美味しかったですが、こちらの心のこもった朝食も見事でした。

 まずは目の前でグレープジュースを絞っていただいて出される生ジュース。まさに果汁100%で乾いた体に染み渡っていきます。

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 フルーツとヨーグルト、そして手前はパイナップルのコンフィチュール。コンフィチュールとジャムの違いは、前者がペクチン等を使わずより原型をとどめているとのことです(家内談)。

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 焼きたてパンとミネストローネスープ。昨晩とまた種類を変えてパンを出して頂けるところが憎いですね。

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 コーヒーと牛乳をボウルで混ぜていただく、所謂「カフェオレボウル」です。この飲み方は久しぶりでしたが美味しかったです。コーヒー好きの私にはたまりません。

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 そしてメインのオムレツとハム。目の前にホワイトロースハムの塊を持ってこられ、「何枚切りますか?」とリクエストを受けてもらえます。とりあえず二枚で十分でしたが、さすが日本食研の直営、美味しかったです。

 というわけで朝食を食べるだけでも泊まる価値があるな、と思いました。

 と、大満足でチェックアウトした私たちは、能島クルーズま少し時間があったので、「宮殿工場」へ足を伸ばしたのでした。

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 日曜朝のノンアポでしたが、守衛さんは快く庭園見学を許可していただきました。いやあ、写真以上に巨大な宮殿!圧倒されました。

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 あちこちにバンコちゃんがいて、庭園もよく手入れされていました。

 以上美味しい食事を楽しみたい方に、また、しまなみ海道を楽しむ拠点としてもお勧めのケーオーホテルでした。