ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Last Dance / Keith Jarrett and Charlie Haden

Last Dance

  前作「Jasmine」から4年ぶりに、再びキースとチャーリーのコンビの新作「Last Dance」がリリースされました。前作と同じく、しっとりとした、二人が静かに語りかけてくるような、スタンダード集となっています。が、それもそのはず、、、

Keith Jarrett (p)
Charlie Haden (double-b)

1. My Old Flame
2. My Ship
3. Round Midnight
4. Dance Of The Infidels
5. It Might As Well Be Spring
6. Everything Happens To Me
7. Where Can I Go Without You
8. Every Time We Say Goodbye
9. Goodbye

『 “アメリカン・カルテット”解散から30年、キース・ジャレットの自宅スタジオでレコーディングされ大ヒットを記録したデュオ作『ジャスミン』の続編ともいえるスタンダード・デュオ作品が登場! 今回はセロニアス・モンクの「Round Midnight」、バド・パウエルの「Dance Of The Infidels」などに加え、「My Old Flame」、「My Ship」、「It Might As Well Be Spring」、「Everything Happens To Me」、「Every Time We Say Goodbye」などのラヴ・ソングが前面に収録されており、ファンが待ちに待った充実の内容。「Where Can I Go Without You」、「Goodbye」のオルタナティヴ・テイクも収録。

「『Jasmine』が好きだった方には必ず気に入っていただける作品。僕たち2人が一緒に演奏すると、まるで2人の人が歌っているようなんだ。」と語るキース・ジャレット。それぞれの曲がもともと持っている強さを尊重して演奏されているのはもちろんだが、メロディーや詞にある陰れた部分は彼らが楽器で表現してくれる。ヘイデン曰く、「キースもよく聴き、僕も聴く。それが僕たちデュオの極意。お互いを聴くことが演奏には大事なんだ。」とのこと。本作もキース・ジャレットの自宅にあるスタジオでの録音です。

(商品解説より) 』

 というのも、クレジットを見ると録音は2007年自宅録音、そして曲目のうち二つはJasmine収録曲の別テイク。

 つまり新録音ではなく、7年前の録音でJasmineの積み残しを4年も間を空けて発表した、ということになります。まあこういう手法は別に珍しいことでないですし、Jasmimeを絶賛したものとしては特にけなすこともないのですが、「新作」と謳うのであればできれば新たに録音してほしかったですね。

 個人的にはトリオのライブで感動したという思い入れのある「My Ship」、バド・パウエルのカバーで、本アルバムの中では珍しくアップテンポで乗りのよい、キースの流麗なソロの聴ける「Dance Of The Infidels」などがよかったです。