中村光の「聖☆おにいさん」もついに10巻に到達しました。おめでとうございます。イエスとブッダの立川ライフもすっかり板について、まあよくこれだけネタが尽きないな、と感心するばかりです。まあ、キリスト教と仏教でネタが尽きるはずも無いですよね~。
『 東京都立川市が最近、業界人ならぬ天界人に出会う確率ナンバーワンスポットであることを、皆さんご存知だろうか。神(イエス)と仏(ブッダ)に始まり、何故かリア充を憎むマリア様に、天界のアイドル的存在・四大天使達、そしてブッダの弟子・アナンダなどなど、今、天界人の中で、立川が激アツ注目スポットに!!そして、有名人なあの人との初対面に、イエスもブッダも大興奮!! (コミックス裏表紙より) 』
今回は8話あるんですが、常連の美男子アナンダ君ネタを除けばほとんどイエス様側のネタで占められていました。
カインとアベルネタで始まり、続いて身長が世界一個分ある大天使サンダルフォンが初登場、この新キャラを調べてみましたところ、
ユダヤ教の大天使のひとりで、
名前は「兄弟」を意味し、天国の歌を司るのが職務とされ、
第五天マティを支配する天使で、天に達するほど巨大な姿の巨人で、
罪を犯した天使たちを永遠に閉じ込めておく幽閉所の支配者で、
誕生を控えた胎児の性別を決める天使
でもあるそうです。そう言えばイエスとブッダの下宿の下の部屋の赤ちゃんの性別を女の子に決定したのは私ですとおっしゃっておられました(笑。
そのほかにもキャラの確立した四大天使やユダ、ペテロ、ヨハネ、、悪魔のルシファーたち、おなじみのキャラも大活躍。
でもやっぱりイエスと母さんのキャラは他の追随を許さない(笑。
野外BBQで蚊よけの為自分の血である聖杯を利用するイエス、クリスマスなのに祝ってもらえなくてサンタに嫉妬するイエス、教会の懺悔室で懺悔するイエス、ホワイトデーがわからなくて「聖ホワイト 殉教、処刑」でググるイエス。
サイゼリアでボジョレ・ヌーボーを飲みたがる聖母マリア様、白ワインを勧められて「ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)」をイエスちゃんの涙を見たくないと3本飲み干してしまう聖母マリア様、そしてやっぱり氷川きよしファンの聖母マリア様。
最後は花見で突然の断食オフに興奮するブッダと、悪魔の花見に紛れ込むイエスと、にぎやかに〆となります。その影で何でも自分のせいにするなとつぶやくルシファーもいじらしい(笑。
宗教を題材にしてこれだけ和める中村光ワールド、まだまだ続きそうです。