ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

もやしもん12 / 石川雅之

もやしもん(12) (イブニングKC)
 もやしもんの第12巻が出ました。この巻にして菌の見える主人公沢木直保が農大に入学して初めての年があけ、やっと新年を迎えます。この延々と続くグダグダ感がこの漫画の持ち味ではあるのですが。。。

もやしもんは、菌が肉眼で見える主人公・沢木直保とその仲間たちと菌とウイルスが農大で右往左往する物語です。物語は沢木たちがずっと準備していた日本酒造りに突入。それに並行して「大人になるってなんだろう?」と真剣に考えたりもします。 (AMAZON解説より)」

 この巻にしてようやくこの漫画の最重要課題というか、本質である「日本酒作り」が本格的に進行し始めます。オリゼー君やセレビシエ君をはじめ菌も活躍しますし、「桶買い」「逆桶買い」といった酒造業における構造的問題も取り上げられており、いよいよ佳境に入ってきたかという感じがします。

 しかしその一方で肝心のストーリーの方が「西野円」という我が儘高校生一人にいいように引っ掻き回されて、今までの主要キャラがあたふたとしているのはちょっとどうかなあ、と思います。アマゾンのレビューを見ても同様の意見が多いですね。

 まっ、ここまで付き合ってきたんですから引き続きこれからの展開を見守っていきたいと思います。