ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

もやしもん (11)

もやしもん(11) (イブニングKC)
 もやしもんも早11巻目、第一巻で農大に入学した主人公沢木ですが、いまだに1年生で、本巻でようやく年の暮れを迎えようとしております。なんとスローな展開。ちなみにこの間、アニメと実写化で二回TVドラマ化されましたが、もうすぐ二回目のアニメ版が放映されるそうです。

『真冬にミスコン「ミス農大落とし」が突如開催されることに。
賭で金儲けを企む美里や謎の刺客を送り込む樹。男達の欲望と思惑を巻き込みながらノミネートされた6人の女(?)達!現ミス農大・武藤が王座を死守するのか、それとも新女王の誕生か!イブニング連載時に読者投票で新ミス農大を決める、という無謀な実験を行ったもやしもん。11巻は全編「ミス農大落とし」!!武藤、蛍、及川、中山、小坂、西野、みんな寒い中頑張ってます!!(AMAZON解説より)』

 今回の主たるストーリーは酒豪(酒乱?)武藤の暴走により始まった農大のミスコン選びなおし選挙「ミス農大落とし」。イブニング連載当時、現実に読者投票をして、新ミス農大を決定したという企画は新鮮ですが、単行本化された段階で読む私にはちょっとだるかったです。というか結城蛍同様、日本酒作りが遅々として進まないのでイライラしたりして。

 沢木が携帯で醸造蔵のオリゼーに進捗状況を聞くというネタがまあまあ面白かったのと、最後にやはり真打長谷川遥が登場したのとで、ちょっと溜飲は下がりましたが。

 今回の新キャラ、日本酒が見るのも嫌いな謎の女子高生西野の正体が、次号以降で明らかになりそう、という興味はありますが、まあとりあえず日本酒つくりに励んでいただきたい(笑。

 薀蓄に関しては、今回は日本酒とポリオワクチンというかけ離れた二つの話題がメインでした。日本酒に関してはストーリーの王道ですので文句なしですが、ポリオワクチンに関しては唐突な印象を受けましたし、作者もストーリーとは全く関係ないと断っています。いまだに生ワクチンを使っている日本の後進性にたいして一言言いたかったんでしょうね。詳しく知りたい方は是非お読みください。