ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Trans-Europe Expression / TEE

  プログレの老舗ブログ「Progressive Cafe」で有名なfrancofrehlyさんがギターを担当されておられるバンドTEEの、スタジオ録音としては2枚目のアルバム「Trans-Europe Expression」が発売になりました。先週届いて、週末ずっと聴きこんでおりましたが、とても雄大な完成度の高いアルバムです。

1. Stromboli
2. Rhodanus(River To The Ocean)
3. Intersection
4. Flying Roses
5. Gordes
6. Endeavour

TEE:   
米倉 竜司 : Keyboards
今井 研二 : Flute
浅田 隆行 : Drums
飯ヶ浜 幸雄 : Bass
米田 克己 : Guitar

 TEEは去年フランスのプログレ・フェスティバルに参加されたのですが、大変好評だったそうです。今回のアルバムは、そのフランス遠征のときに見た風景をモチーフにした曲が中心になっており、題名にもその意味がこめられつつ、頭文字がT.E.E.となるというあたりに、バンドの自負とこだわりが見てとれますね。

 フルートをフロントラインとして押し出しつつ、キーボード、ギターをはじめ各楽器にそれぞれ見せ場を作るという、まさにプログレの王道的な構成になっています。

 どの曲もまさに雄大なヨーロッパの風景を俯瞰しているようなスケールの大きさを感じますし、管楽器はフルートだけにもかかわらず、シンフォニック・ロックという言葉を連想させるような華やかさもあります。華やかといえば一曲だけ女性のスキャットも入っておりますがそれも魅力的です。

 francofrehleyさんはもちろん本職をお持ちで、おそらく他の方々もそうだと思いますのでセミプロ・バンドではありますが、実力はもう既に十分プロフェッショナル級だと思います。これからの全世界的な活躍を楽しみにしております。