ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

何も無い日曜日の情景

オーデュボンの祈り (新潮文庫)
 朝当直から帰ってくると、妻は既に実家に義母の介護に出かけた後だった。

 娘がアニメ・トリコを見ていた。終わってからコーヒーを飲みながら妻と娘の諍いについて話をした。とりあえず今日は和室を掃除させる事とした。

 朝刊を読むと、ラグビーW杯でトンガがフランスを破っていた。やはりW杯でのトンガは強い。けれどそれでもしぶとく7点差以内のボーナスポイントで8強に勝ち残るフランス。日本はこのレベルのまだはるか下だ。残念ながら。

 日曜はロクサンをさびつかせないように定期的に動かす日にしている。今日はジョニ・ミッチェルの「シャドウズ・アンド・ライト」を久しぶりに通しで聴いた。「ブラック・クロウ」のジャコ・パストリウスのベースが凄い。滅多に聴かない面なので、新鮮な驚きだった。

 昼から出かけようかどうか迷ったが、昨日はあまり寝られなかったので身体がだるく、無理するとすぐダウンするポンコツな体になっているのでやめにした。「とある飛行士への追憶」を観に行きたかったのだけれど。

 娘が作ってくれた昼食を食べながらTVを観る。久しぶりに間寛平ちゃんが吉本の舞台に立っているのを観た。アースマラソンを終えても芸風は変わらず。トミー・リー・ジョーンズ有吉が出ているCMで上条恒彦の「誰かが風の中で」が流れていた。

 TVを切った後はキーシンの「展覧会の絵」(CD)をかけた。このアルバムは「展覧会の絵」と題しながら、バッハの「トッカータ、アダージオ&フーガ(BWV564)」で始まる。これが良い。

 CDを聴きながら、読みかけていた伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」を読み終えた。デビュー作でこれほど完成度の高いシュールな小説を書いていたとは知らなかった。桜がいい。

 その後、少し横になったがあまり眠れず。のそのそと起き出してきてメールチェックをしたら、高校の同級生の訃報に接した。事情は知らないが、まだこの歳で逝くのはさぞ無念だっただろう。

 そんなこんなで今日はジムも休みなので結局一日中家にいて日が暮れた。自分が錆びついてしまいそうな無為な一日。