ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

葉加瀬太郎@グランキューブ大阪

THE BEST OF TARO HAKASE (初回生産限定)
  昨日は家内と葉加瀬太郎のコンサートに行ってきました。夫婦そろって昔から彼のファンで、クライズラー&カンパニーの頃に2回、ソロになって1回、コンサートを観たことはあるのですが、最近は人気者になりすぎてチケットがなかなか取れないこともあり、ご無沙汰していました。運良く家内の友人が取ってくださり、大阪まで出かけてきた次第です。ちょうどベストアルバムを出されたタイミングでのツアーでしたので、曲目もソロになってからの集大成的選曲で楽しむことが出来ました。

Concert Tour 2011
The Best Of  Taro Hakase

Place: 大阪国際会議場グランキューブ大阪・大ホール
Time: Sept. 25th, 2011,  17:30 - 20:00

Taro Hakase: Vn

Hiroki Kashiwagi: cello, Concert Directer
Saori Sendoh: perc
Toru Tajima: b
Yoshito Tanaka: g
Shinichi "Nagi" Ohshima: kbd,sax,flute
Maciej Janas: p
Makoto Yamaki: computer prog etc

Setlist: 公開されていたので、伏せずに書きます。
第一部:
1: ひまわり
2: Another Sky
3: 船上にて
4: Boys be Ambitious
5: COLOR YOUR LIFE
6: Bosporous
7: 霧島
8: Wild Stallions

第二部
9: A Different Day
10: Sunshsine Shower
11: Etupirika
12: 大地を繋ぐ木の下で
13: The Mission To Complete
14: Time Messenger
15: Born To Smile
16: 万賛歌

Encore
17: 情熱大陸

 まず一曲目はNHKドラマ「てっぱん」の主題歌で、東日本大震災の際に復興のシンボル的にもよくTVから流れていた「ひまわり」です。後ろのスクリーンにもそのテーマに沿った映像が流れていました。

 その後も本人が「サブリミナルミュージシャン」と冗談交じりに自己紹介していたように、どこかで一度は耳にしたメロディの曲が続きます。熱情的な曲からImage系の癒し系の曲まで、途中15分の休憩を挟んで16曲の大熱演でした。
 ステージ後ろに映し出される、葉加瀬さんが尊敬する原田大三郎氏の映像も音楽と見事にシンクロしていて見事でした。
 贅沢を言えば久しぶりにクライズラーなどのクラシック曲も1曲くらい聴きたかった気もしますが、残念ながら、「Etupirika」の中で確かバッヘルベルのカノンをさわりだけ演奏された程度でした。

 葉加瀬さんのバイオリンは、音色もテクニックも昔と変わらず安定していてぶれがありません。昔はもう少し線の太い音がしていた気もしますが、何分昔のことですし、それにクラシックのコンサートではなく、どちらかと言えばフュージョン的な、それもPAを通した音ですので、その辺は何とも言えないですね。

 サポートメンバーも、葉加瀬太郎が全幅の信頼を寄せるチェリスト柏木広樹をはじめ巧い人ばかり。特にポーランドで葉加瀬さんがスカウトしたマチェックさんのピアノが印象に残りました。柏木さんの曲で屋久島でインスピレーションを得たと紹介された「大地を繋ぐ木の下で」でのチェロ、ピアノのソロは素晴らしかったです。

 一方で大阪人葉加瀬さんのユーモア&サービス精神も全開。まずは

「今日は大阪で小田和正さんとタッキー&翼さんのコンサートがあるにもかかわらず私のコンサートを選んでくださいましてありがとうございます」

と挨拶。その後もトークも軽快そのものでした。おまけにユーモラスなコーナーが2つ。
 まず第一部では「ハカセタロウのオリジナルコンサートグッズ」コーナーで、当日に道具屋筋で買ってきた大安売りの法被を着込み、CAのコスプレをしたパーカスの仙道さんと二人でTVショッピングのような販促を展開。
 第二部では「ハカセタロウのふれあい散歩道2」でモニターに彼が大阪の街中をぶらりと散歩し、大阪の人々と触れ合う様子が流れます。

 そしてアンコールは、近年の定番だそうですが、華やかに賑やかに、盛り上げに盛り上げる「情熱大陸」のテーマ。特に今年は、ジュリアナ東京を髣髴とさせる扇子である「ハカセンス」をコンサートグッズとして売り出したので、ステージから客席まで一体になって扇子が乱舞しておりました。

 というわけで美しい音楽と楽しいトークであっという間の2時間半でした。