ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

僕たちの未来 / 柴田淳

僕たちの未来【通常盤】(CD)
 マイ・フェイバリスト・シンガー柴田淳の新譜です。10周年の節目に当たるアルバムで彼女自身がセルフ・プロデュースしております。なお、初回限定盤にはDVDと、ボーナストラック一曲がついています。私はこの手のDVDは要らないので通常盤にしました。
 

1. この世の果て 
2. あなたの名前 
3. 風 
4. LAFAYETTE -instrumental- 
5. 願い 
6. ハーブティー 
7. 桜日和 
8. マナー 
9. うたかた。 ~弾き語り~ 
10. さよならの前に 
11. おやすみなさい。またあとで…

 一曲目の「この世の果て」は典型的なシバジュン節でバックの演奏もオーソドックス、彼女のファルセットの美声も健在で、ああ元気だな、と安心できます。と言うのも前作がかなり危ない精神状態で作られていたので、ファンとしては心配になってしまうわけです。

 その後も8などの歌詞にはかなり切羽詰ったものもありますが、羽毛田さんのアレンジが多い事も有ってか破綻無くシバジュンらしさを堪能できます。最大公約数的な聴き所としては、ちょっと変わったコード進行のある3「」、典型的シバジュン・バラッド5「願い」、オーソドックスな7「桜日和」、最後を締める11「 おやすみなさい。またあとで…」あたりでしょうか。

 個人的に最も良かったのは、ピアノの弾き語りで切々と歌う、曲調に明るさのある9「うたかた。」です。その次ののびやかに美声で歌い上げる10「さよならの前に」も素晴らしい。

  というわけで比較的バラエティに富んだ構成になっていますので、シバジュンファンそれぞれにお気に入りの曲が見つかると思います。なお、ボーナストラックは処女作「心の声」という曲だそうで、これにはそそられない事もなかったですが、アマゾンのレビューによりますと、このボーナストラックのために11曲目の収録時間が何と20分を越えているそうです。11曲目自体が5分17秒ですから、おそらく10分以上無音状態のまま待て、ということでしょう、購入を考えられておられる方はご注意ください。