ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

SALT

ソルト デラックス・ディレクターズ・コレクション [DVD]
はむちぃ: 皆様厳寒の候いかがお過ごしでしょうか、はむちぃでございます。今回の映画レビューはアンジェリーナ・ジョリー様主演のアクション映画「SALT」でございます。前回の「インセプション」の様な傑作は別にして、純然たるハリウッドアクション映画を取り上げるのは珍しゅうございますね。
ゆうけい: 映画館で予告編を見て気になっていたんだよね。ロシアスパイが出頭してきて「ロシアからのスパイがいる、名前はSALT」と告白するんですが、なんとそのSALTが当のスパイを尋問していたCIAの女性、アンジェリーナ・ジョリー。非常に面白い設定だと思いましたし、その後息詰まるような心理戦が展開されるのではないかと期待してしまいました。

『 2010年 アメリカ映画
監督: フィリップ・ノイス
キャスト: アンジェリーナ・ジョリーリーヴ・シュレイバー

アメリカCIA 本部。ロシアからの謎の密告者が捕えられ、衝撃的な告白を始める。ロシア大統領を暗殺するために、ロシアからスパイが送り込まれると。その名はソルト。それは彼の尋問を担当していたCIA女性職員の名前だった。

「これは誰かの罠よ。夫に会わせて!」と懇願するも、同僚であるCIAから追われる身となった彼女は、金髪を黒髪に染めて変装しながら逃亡する。翌日、厳重な警備の中、アメリカ副大統領の葬儀会場に現れたソルトは、いとも簡単に捕まるが、何かがおかしい・・・。彼女の正体は?そして、真相は?(AMAZON解説等より) 』

は: 息詰まるような心理戦というよりは。。。
ゆ: 全編アクションシーンといっても過言では無かったですね~、結局アンジーが主演するとこうなるのか(苦笑。いかにもハリウッドの「金はかけたぞ食らえこの野郎的」な映画でございました(-_-;)

は: アンジー様のアクションや変装は見事で見応えはございますが、息詰まる心理戦やあっと驚くようなどんでん返しはなく、一直線に物語が進行していき、結局ひたすらアンジー様の不死身さだけが印象に残りました。
ゆ: あっそうですかと肩透かしを喰うような心理戦やあっと驚かないようなどんでん返しはありますけどね(^_^;)。
は: 何であまり驚かないんでしょうね?
ゆ: 密林のレビューでもたくさん指摘がありますが、ロシア対アメリカのスパイ合戦というあまりにも陳腐な題材と人物像の描きこみの浅さ、いくらなんでも的アリエナイザー(古)な展開、非現実的に強過ぎる主人公あたりが原因でしょうね。
は: アクションシーンは凄いけれどもあまりにも荒唐無稽で設定はどうでもよくなってしまうわけですね。
ゆ: 脚本家はひたすらアンジーの魅力を引き出すべくその一点にかけてシナリオを作り上げたんでしょうけど、いくらなんでもあの展開はねえ。

は: まあとにもかくにもアンジェリーナ・ジョリー様の体を張った演技(だけ)は見事でございました。
ゆ: もちろんスタントは使ってるようですけど、相変わらずキレはいいですねえ。でもあんなに華奢であれだけ強いと現実感は薄いですね、物理的法則に反している(笑。
は: サイボーグでもないかぎり(笑。
ゆ: 僕の彼女にはしたくないタイプですけど(苦笑。

は: というわけで単純にアクション映画として楽しむ分にはスリル満点で面白い映画でございます。では評価のほうお願いいたします。
ゆ: こういう映画は評価が難しいですねえ、だからハリウッドアクション映画はあまり取り上げないんですが。。。

評価 D(イマイチ)
(A: 傑作、B: 秀作、C: 佳作、D: イマイチ、E: トホホ)