ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

のだめカンタービレ#25

のだめカンタービレ(25) <完> (講談社コミックスキス)
 以前のだめは完結したと書きましたが、まだでした(大汗。この巻をもって本当に完結でございます。

『カプリチオーソ(気ままに気まぐれに)、カンタービレ(歌うように)。不思議少女・野田恵(のだめ)のクラシック音楽コメディ!!

初のオペラに挑戦する千秋。問題を抱えたまま公演当日を迎えるが……魔法のような奇跡が……? 「のだめオペラ」のフィナーレとともに、ついに「のだめカンタービレ」完結! コミックスのための描き下ろし16P収録も収録、充実の最終巻デス☆ (AMAZON解説より)』

  前巻から「オペラ編」として日本の素人歌劇団で「魔笛」をやる話が始まっておりました。何とが演出、そしてオケを振るのは千秋。プロアマ入り混じった出演者と久々のR☆Sオケに悪戦苦闘、というのはデ・ジャブのように見慣れた光景。
 今回も本番前日まで千秋は悩みまくりますが、の秘策により、見事解決、奇跡的に大成功を収めます。安直といえば安直ですが、ついに千秋のだめの共演がかなうのですから、まあうれしいファンサービスと受け取っておきましょう。

 その間にのだめの日本初ソロ・リサイタルも描かれます。タイトルが何と

「疾走するキラメキ ONE WAY LOVE」

 見事なネーミングセンス。ちなみに入れ知恵したのはやっぱり。。。今後演出家としての道を進んでいく彼に幸あれ(笑。そしてセットリストは

モーツァルト ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調
ドビュッシー 「前奏曲集」第一集より 音と香りは夕暮れの大気に漂う
        亜麻色の髪の乙女

ショパン ピアノ・ソナタ第三番 ロ短調op.58

アンコール

ショパン エチュード「黒鍵」
ジョプリン メープル・リーフ・ラグ
サティ ピカデリー
ドビュッシー ゴリウォーグのケークウォーク
ガーシュイン 3つのプレリュード、ラプソディ・イン・ブルー

 本番では登場人物全員を感動させるのだめですが、皆さんお分かりのようにアンコールで案の定調子に乗って変態的暴走するのだめ、きっちり千秋には呆れられ、ホールからは苦情が、というお決まりの展開。これも最後の読者サービスでしょうね。のだめのメープル・リーフ・ラグは聴いてみたいです。

 そう言えば久々に夢☆クラの佐久間うざい華麗なモノローグも炸裂。のだめの弾くドビュッシー前奏曲を聴いて

おお......!この音はまさにパリの夕暮れに漂う少しアンニュイな大気のフレグランス

続きは是非本で読んでください。

 そしてオペラ編最後にはついにのだめの指に輝くリングが。。。

その報いとして
美と叡智とが
永遠の王冠となって輝く(魔笛より)

 番外編としてターニャカンタービレがついております。そして二ノ宮先生の

みんなこれからもさらに修行なのね。
がんばれよ。
わたしもな......。
そう思いながらペンを置きました。

というお言葉にしみじみとしながらのだめ完結。クラシックを身近なものとして日本中に浸透させた功績は大変大きなものがあったと思います。お疲れ様でした。