ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

PUPA @ サンケイホールブリーゼ

Pupa101029
 高橋幸宏さん主宰、原田知世様所属のスーパー・ポップエレクトロニカ・グループ(多分^^;)、PUPAのツアー「pupa Live Tour 2010 "dreaming 6 pupas"」の初日公演が昨日大阪であり、娘と一緒に出かけてきました。

pupa Live Tour 2010 "dreaming 6 pupas"

Date: Oct. 29th , 2010, 19:00-21:00
Place:大阪・サンケイホールブリーゼ

PUPA are
No.1  堀江博久
No.2  高田漣
No.3  原田知世
No.4  高野寛
No.5  権藤知彦
No.6  高橋幸宏

 よりポップになり、バンドのメンバーの個性がのびのびと出ている、と以前紹介した事のあるセカンドアルバム「dreaming pupa」発売後初のライブ(サマソニを除く)ということで、皆さん気合が入っていました。とか言いつつNo.2が遅刻するという失態があったりするところがいかにもPUPAらしいゆるいところか(笑。開演前のステージを見ると、どこもかしこもキーボードだらけ!さて、その構成は

 舞台前列中央2台のキーボード卓は右(向かって左)が原田知世、左が高橋幸宏
 舞台前列右翼が堀江博久、左翼が高田漣
 舞台中央やや引いて高野寛のギターブース
 舞台後列右翼に権藤知彦のキーボード、PC,電子楽器ブース、左翼に高橋幸宏のドラムセット、
 となっておりました。

 定刻になり6人が登場。原田知世はふわふわミニに黒のストッキング、エナメルの赤も鮮やかなピンハイヒールという麗しくも可愛い御姿で登場。いきなりエレキベースを手にとりストラップを肩にかけたので

「ええっ、原田知世がベース担当!?」

とビックリしましたが、シールドがキーボード卓につながれておリ、ボロン、とピッキングするだけでファズのかかった轟音が。。。数度のリフで会場にエコーが満ち満ちてバンドの演奏が終わるとそれで絵ベースは終わり。なるほど。

 それから2時間、セカンドアルバムを中心に、ユキヒロさんのテクノをルーツとしたエレクトロニカサウンドを核に、ポップでもあり、トランスっぽい音も出し、プログレもしておリ、と大変不思議で楽しい音空間が展開されていきました。

 もちろん原田知世の浮遊するボーカルも十分楽しませていただきました。バンドの一員を楽しんでいる感じが良かったです、終始ニコニコしてユキヒロさんをフォローしておられたのが印象的でした。

 そのユキヒロさんのドラミングをはじめて聴けたのも嬉しかったです。上手いですねえ、当たり前か(笑。冗談はともかく独特のタイム感覚をお持ちで、さすがYMOで一世を風靡しただけのことはある。そう言えばトークも絶好調で

「もう一つのバンドはあとの二人のお守りが大変なんだよね」

には笑わせていただきました。

 ポップ感覚は高野寛さんのメロディラインに負うところも大きい事がよく分かりました。彼のオリジナルの「相変わらずさ」をはじめて聴きましたが、なかなか味がある良い曲でした。即興で大阪、台風、も歌詞に入れるサービスぶりでした。 

 アンコールに入ってユキヒロさんが

「さてここから粘るよ」

と笑いを誘いつつ期待させてくれましたが、まあ定石どおり二回のECで最後は賑やかに

「Let's, Let's Dance」

で終了となりました。この曲がセカンドアルバムのコンセプトでもありツアーのテーマでもあるそうですが、どう考えても単純に踊れる曲は少なかった(苦笑。でもまあ、とにもかくにもPUPAにしか作り出せないであろう音楽を浴びた楽しい2時間、娘も満足しておりました。、