ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

GARNET CROW @ GRAND CUBE OSAKA

Garnetcrow100327
 22日の柴田淳公演に続いて27日も大阪国際会議場へ遠征、Garnet Crowのツアー・ファイナルへ行って参りました。来週は仕事がらみの講習会でまた国際会議場へ、学会や講習会に使われる事の多いところとはいえ、3連チャンはさすがに初めてです(笑。
 まあそれはともかくガネクロのライブ初参戦、サンクリ(Sound Creator)の抽選に運良く当たったのはいいけど、DVDでライブの模様は知っていましたから体力面を心配していましたが、予想以上でした、2F席で幸いでした(苦笑。
 なにしろ大阪が10周年ツアー・ファイナルという事でチケットはSold Out、超満員の会場はのっけから1階席オールスタンディング、それはまあ物凄い熱気で3時間近くという長丁場、おじさんにとっては異様なハイテンションと息苦しいほどの蒸し暑さでしたが、さすが人気グループのライブとはこれほど凄いものかと感心しきりでした。

GARNET CROW Happy 10th Anniversary livescope 2010 ~THE BEST TOUR~

Place:  Osaka Grand Cube Main Hall
Date: March 27th, 2010, 18:00-

Garnet Crow:
中村由利 (vo)
AZUKI 七 (kbds)
古井弘人 (kbds)
岡本仁志 (g)

Support Member 'The Band'
Masato Ohashi (el b)
Kaichi Kurose (ds)
Seisuke Karita (g)

MINIQLO
中村由利 (vo,kbd)
岡本仁志 (ac g)

Setlist
1. 涙のイエスタデー
2. Mysterious Eyes
3. 夏の幻
4. As the Dew
5. 夕立の庭~千以上の言葉を並べても...
6. Jewel Fish
7. 夢のひとつ
8. 風とRAINBOW
9. wish★
10. Clockwork
11. Crier Girl & Crier Boy ~ice cold sky~
12. Timeless Sleep
- Intermission-

Acoustic Corner By MINIQLO
13. 籟・来・也
14. 恋のあいまに
15. 夜深けの流星達 (Request)
16. 君の家に着くまでずっと走ってゆく (Special Service)
17. .水のない晴れた海へ
-Intermission-

18. 夢みたあとで
19. Holy ground
20. call my name
21. 世界はまわると言うけれど
22. 二人のロケット
23. 雨上がりのBlue
24. 君の思い描いた夢 集メル HEAVEN
25. 今宵エデンの片隅で

Encore
1. 「さよなら」とたった一言で...
2. Over Drive
3. 僕らだけの未来
4. スパイラル

 開始前、いつもどおりの注意事項説明に加えて

「今回のライブは収録されますのでご了承ください」

とアナウンスがありました。開場前の行列も撮っていたし、DVDになるかもしれません。そしてガネクロの紋章の意匠も見事なスクリーンが定刻を過ぎて開き始めると、もういきなり会場の熱気はトップギア。まだインストやん(^_^;)。ステージ構成は

最前列中央: 中村由利
トップ下向かって左側: 岡本仁志
中盤両翼にガネクロ独特のダブル・キーボード、向かって左端:古井弘人、右端:AZUKI 七
後衛はサポートメンバー、階段中央、向かって左ベース、中央:ドラム、右:ギター

となっていました。イントロが終わると中村由利が階段ステージ最高段にポップアップで登場、スパンコールのミニワンピースでライトが当たると全身ミラーボール。一曲目は「涙のイエスタデー」続いて大ヒットチューン「Mysterious Eyes」と、さすが10周年ベスト集リリース後のツアーで「The Best Tour」と銘打つだけの事はありますが、PAの音量が凄い。音が塊、というよりは所謂「ダマ」になって飛んでくる感じでそのダマの中に由利のボーカルが絡め取られて良く聞き取れません。2階席で比較的客観的に聞ける場所でそれですから熱狂状態の1階席はどんな音だったんだろう、と余計な心配までしておりました。

 それでも良く知っている曲は歌詞も知っているし脳内補正が効きますが、今回困ったのはシングルのカップリング曲が多かった事。これはベスト・アルバム初回限定版にメンバーお気に入りのカップリング曲のボーナスCDを入れている事も関係してるんでしょう。中村由利

カップリング曲を好きだというファンが多くて嬉しい」

と紹介していましたが、私はそこまでのファンではなかったのでセットリストがどういう構成になっているのか分からない部分が多く

「もやもやする~(ピーマンズスタンダード風)」

でした(笑。まあ冗談はともかく、「As The Dew」から「夢のひとつ」あたりまではボーカルは聴き取れないわ、アレンジが原曲とかなり異なっているわ、鼓膜破れそうだわでかなり混乱しました。辛うじて聞き取れた歌詞を元にセットリストを作成して久々に某チャンネルにカキコしたら、幸い正確なセットリストを教えてもらえました。感謝。

 さて、じゃあつまらない思いをしていたかというとそんなことはなくて、動くガネクロを見るだけでも楽しいし、中村由利のMCは結構軽妙でうまいし、静のAZUKI七YAMAHA S90の音を耳で拾うのも一興でしたし、まあまあ楽しんでおりました。

 さて、そんな「ややもや」が一転して思わず身を乗り出したのが、中盤の中村と岡本二人のアコースティック・コーナー。最近のライブでは定番となっているそうで、ユニット名も決まりその名も「MINIQLO」。ガーネット・クロウのミニ、とユニクロをかけたしゃれた名前。
 ここでの中村由利のボーカルには本当に感心しました。彼女の声域は柴田淳などの美声歌手に比べると低めですが、声にボディがあって張りも良く、ファルセットではストレスなく高音まで伸びる。正直言って彼女のボーカリストとしての資質には若干の疑問があったのですが、それが完全に間違いだったと分かりました。これだけ歌えるにガネクロはどうしてあんな轟音の中に彼女の声を埋没させてしまうのか、もったいない(苦笑。岡本仁志のアコギも随所に印象的なフェイクを入れたりしてとても良い雰囲気。
 選曲も美味しいものばかり。リクエストで「君の家ー」「Stay」「夜深けの流星達」の3曲からの選択で「夜深け」が選ばれた後、サービスで「君の家ー」をやってくれた時は本当に嬉しかった、これに拍手した一人でしたから。
 そういえば会場限定のMiniqlo CDを販売していたのですが、買わなかった事を悔やみました。パンフを買った時にはまだ残ってたんで、後で気に入ったら買おうと思ってたんですが、MCで「売り切れました」。。。がっくり。でも岡本さんが何とかしてくれるそうで、それに期待。

 そして再びGarnet Crowに戻ってからの一曲目、「夢みたあとで」にぐっと来ました。冒頭アカペラで中村由利が朗唱、それに岡本のアコギが絡み、本演奏が滑りこんでくるあたりは久々に鳥肌が立ちました。個人的には今回のベスト・トラック。これ一曲聞くためにDVD出たら買っても良いです。そのあと全員に配られたサイリウム・ライトを使っての「Holy Ground」、2階から眺めるととても綺麗でした。なるほど、アイドルのコンサートの一体感ってのはこういうところから生まれるのか、なんて思いながら観てました。もちろん振ってましたよ、私も(笑。そのあともエデンまでキラー・チューンのオン・パレードで文句無しに楽しめました。

 アンコールの「Over Drive」は春公開の名探偵コナンの映画のテーマ・ソングで軽快なナンバーでしたが、ちょっと山下達郎の「クリスマスイブ」が入っていたような?
 そして最後の「スパイラル」が凄かった。なるほど、タテノリとはこういう事か、アンコールとは本来こういうものかと、肌で感じ取る事ができました。最後のリピートで中村由利は煽るし、岡本仁志は階段最上段で寝っ転がってしまうし、あの古井さんまで真っ白のショルキー抱えてステージを駆け回るし、その中でも静かなさんも印象に残りましたけどね。
 「終電大丈夫?」の煽りもありましたが。まじで終電に間に合わなくなってしまう方がちらほら退場する中、延々とリピートは続きます。10回やったか?と某チャンネルでも話題になってましたが、実際は7回だったらしいです。とにもかくにも会場は興奮の坩堝。ジャンプ何回やったかなあ?会場入り口には

ジャンプ禁止

と張り紙があったのですが、あれだけメンバーがジャンプすれば会場もやりますよね。このメインホールがこれだけ揺れるのか、と変な感心をしたりして。

 ちなみに自分はやりませんでした。一つにはここが国際会議場であり、自分が来週講習で来るように本来そんな場所ではない、という理性が辛うじて残っていたこと、そしてもう一つは南隣に有名な大病院「住友病院」がある事が心配だった事。まあ、これは自分のような商売してるものしか知らないし、ガネクロのメンバーも勿論知らないとは思うんで、言っても仕方ないんですけど、病院の横でやっちゃあいかんわな。事前のアナウンスで、そこまで突っ込んで厳しく禁じれば良かったんじゃないですかね。無断撮影にばかり神経を尖らせているのは正直疑問です。

 まあそんな苦言はともかくとして、人気グループの真の力を知る事が出来て有益な一晩でした。柴田淳が「ロック」をやりたいと憧れているのはこんな雰囲気なんだろうかなあ?とちょっと先週のシバジュン・ライブが頭をよぎったリしました。今回はガネクロの音楽性にまでは踏み込んで解説できませんでしたが、まあ国際会議場にあるまじき雰囲気(^_^;)だけでも感じ取っていただければ幸いです。

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