ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

のだめカンタービレ #23

のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)
  のだめの第23巻にして最終巻です(注:まだでした、25巻で完結です)。第22巻のレビュー

「第21巻のレビューでのだめももうそろそろ終わりかなと書きましたが、見事予想は外れまして、まだまだ続くようです。」

と書きましたが、またまた予想が外れましてあっけなく第21巻の予想通りとなってしまいました(笑。まずは二ノ宮先生にお疲れ様でした、と申し上げます。ちなみに表紙楽器は最後の最後に満を持してピアノです。

 さて内容ですが「フィナーレにふさわしい」、、、とはとても言い難いですね。思いのすれ違うのはこれまでの千秋とのだめの常ですが、前回から引き続いて千秋が悩み過ぎで、展開が重かったです。一方ののだめは、あっさりパリへ戻ってきます。おまけに寝過ごしてベルギーまで行ってしまう能天気さ。寝過ごした先でイジイジしててもあまり同情する気になりませんでした。

 で、帰ってきていきなりヤドヴィインタープレイヤドヴィって誰よ、ってツッコミは多くの方が入れたと思います(笑。そこから子供好きエピソードが延々と続き、こいつをパリまで連れてきたのは間違いだったのか、と千秋を益々悩ませるわけですが、千秋、そこまで悩む必要はないよ(苦笑。

 で、のだめが子供に煽られて本気出して弾くのが「あのベートーベン」、晩年の大作ピアノソナタ第31番変イ長調。。。こんなもん子供相手に本気出して弾くか(笑。千秋は迷いをふっきりのだめをニナ・ルッツ邸に連れていき、二人で初めて演奏した思い出の曲モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」をもう一度二人でやってみよういう勝負に出ます。ミルヒーとロンドン響との競演を成功させたのだめと、未だにドサマワリオケの千秋とでは昔と完全に立場が逆転しており、のだめは

「先輩のサビついたピアノじゃあ」

と上から目線で受けて立ちますが。。。

 まあこの辺が最終巻のクライマックスですが、長々と続いた「パリ編」を締めくくるにはあまりにもショボい展開でした。

 二人が別の道を歩んで行くであろうと言う予想は当たったものの、結局オケでの共演は一度も無し。こんだけ引っ張っておいて一度も無しと言うのはあんまりじゃあ。。。せめてR☆Sオケででもやってくれよ(笑。

 ということで一応ハッピー・エンドではありますが、こんな終わり方をするなら個人的には大川での再会で終わっていたほうがこの漫画は良かったのではないかと思いましたね。

 おまけでスタッフ紹介を兼ねた特別編がありますが、まあ読者向けと言うよりはスタッフへのねぎらいでしょう。時々背景に出てくるガンダムネタが誰の所業か分かったくらいですかね、面白かったのは。

 ちなみにベートーベンの31番はしつこいようですがこれが一押し(^_^;)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番&第31番&第32番

 モーツァルトの2台のピアノは、まあベタですがアルゲリッチ&ラビノヴィチでしょうか。

モーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集

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