ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

eyja(エイヤ) / 原田知世

eyja
eyja
 ども、お忘れかもしれませんが原田知世信者のゆうけいです。今回は勿論新作「eyja(エイヤ)」の紹介です。以前スウェディッシュ・ポップを積極的に自らの音楽に取り込んだ彼女が今回目指したのは同じ北欧の島国、アイスランドアイスランド語で「島」を意味するアルバム・タイトルが示すように、2つの島国の音楽と映像が融合した美しいアルバムです。

1.ハーモニー  作詞:原田知世 作曲:梅林太郎
2.Giving Tree  作詞:いしわたり淳治 作曲:伊藤ゴロー
3.us  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:mum
4.FINE  作詞:原田知世 作曲:伊藤ゴロー
5.黒い犬  作詞:樽湖夫 作曲:伊藤ゴロー・梅林太郎
6.夢のゆりかご  作詞・作曲:大貫妙子
7.予感  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:mum
8.voice  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:伊藤ゴロー
9.ソバカス  作詞:樽湖夫 作曲:細野晴臣
10.marmalade  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:Valgeir Sigurdsson
11.青い鳥  作詞:原田知世 作曲:伊藤ゴロー

 前作「floating PUPA」はPUPAというユニットとしてのアルバムですので、ソロアルバムは「music & me」から数えて2年振りとなります。前作同様伊藤ゴローをプロデューサーに迎えていますので、やはり基調はアコースティック路線。そして制作は、かねてよりアイスランド出身のアーティストが生み出すサウンドの魅力に惹かれていたという彼女のたっての希望により、ビョークシガー・ロスを手掛けたことで知られるヴァルゲイル・シグルドソンのスタジオで行われました。

アイスランドには〈ここは天国?〉、そう、真剣に錯覚してしまうような場所が至る瞬間、至るところに沢山ありました。言葉ではうまく表現できないのですが、そこでは心も身体も浄化されていくような、不思議なエネルギーを感じました。そして人々は、みんな控えめで、さりげなく、それでいて最高に温かい。レコーディングを行ったヴァルゲイルのスタジオは、緑に囲まれ、差し込む光や風に揺れる緑が美しく、それを眺めながらの作品作りはとても穏やかな時間でした」(原田知世

 確かにインナージャケットやライナーの写真、そして「fine」のPVなどを見ると、Sigur Rosの国内ツアーのDVD「Heima」を思い出しました。あの風景の中に知世様がいるのは何か不思議な感じもするし、妖精のように風景の中に自然に溶け込んでいる印象もあります。ちなみに本作のアートワークは知世様の夫であるデザイナーEd TSUWAKIが担当しています。と、冷静に書けるだけの年月が流れたわけですな(苦笑。

 さて、曲紹介が遅くなってしまいましたが、一曲目の「ハーモニーからして、シンセのプログラミング音がアイスランドしてます。その音楽をバックに彼女独特の浮遊感・透明感のあるボーカルがたゆたう様に滑り込んでくると、もう完全に「不思議の国の知世様」ワールドです。

 もちろんアイスランドのミュージシャンも参加しています。特に注目なのは有名なエレクトロニカ・ユニット、MUM(ムーム)が3と7で作曲を含めて全面的に彼女をサポートしていることでしょう。特に3の「us」での彼女との絶妙のハーモニーはまさに天上の音楽の様で素晴らしい。さらに細野晴臣大貫妙子いしわたり淳治ら日本人アーティストも楽曲作りをサポートしています。

 ただ、今回は「ロマンス」や「時をかける少女」のような有名曲は全くありませんので、完全に知世ファン、不思議系ファン、そしてアイスランド音楽ファン限定となりましょう。興味のある方は是非どうぞ。

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