ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

WALL・E(ウォーリー)

ウォーリー [DVD]
はむちぃ: 皆様こん**は、本日の映画レビューは洋画アニメで世界的に大ヒットし、本年度アカデミー賞長編アニメーション賞も受賞いたしました「WALL・E(ウォーリー)」でございます。
ゆうけい: 短編賞の「つみきのいえ」に続いてこれでアカデミー賞のアニメ部門は制覇しますな(笑。まあ冗談はともかく、ディズニー傘下に入ったとは言え、数々の傑作を生み出してきたPIXAR Animation Studioの作品ですからな、決して失望させてくれることは無いでしょう。
は: では早速参りましょう。 

『キミは、ボクのタカラモノ。
宇宙で一番ピュアな愛が、地球を救う力になる。
ピクサーが贈る、29世紀のラブストーリー

700年間、ひとりぼっちで働いてきたゴミ処理ロボットのウォーリー。
ある日突然、ピカピカの天使が現れた。地球の未来を変える、驚くべき秘密と共に…。

モンスターズ・インク』『カーズ』のスタッフが結集!
ディズニー/ピクサー史上最大のスケールで贈る、“愛”と“感動”の最高傑作!
AMAZON解説より)』

は: 圧倒的な完成度を誇るCGを背景に、感情を持つようになったロボット同士のほのかな交歓を描いてなかなか泣ける作品でございましたね(ウルウル。
ゆ: はむちぃ君もバーチャルで暮らすうちに随分知性と感情を身に付けたからねえ(笑。確かにピクサーの面目躍如たるものがありますな、

「どうだい、これが世界水準のアニメだよ」

ピクサー総帥のジョン・ラセターが胸を張っているような気がしますね。旧型ロボットのウォーリーと最新鋭ロボットのイヴの造形も上手いし、この二人(?)を軸とした無声映画的ストーリー展開はちょっとチャップリンを連想させるほどで、本当に面白かったですね。でもねえ、、、(ーー;)
は: は、何か瑕疵がございましたでしょうか?
ゆ: う~~~ん、、、、、(-_-)
は: ご主人様がこういう映画で考え込まれるときはプロットか、SF設定でございますね、多分。

ゆ: 図星ですな(苦笑。先ずストーリーの大前提の説明が弱すぎるんだよね。
は: 何故人類が地球上から完全に姿を消したのか、生物が絶滅したのか、という点でございますね。
ゆ: その通り。後半で一応理由は分かるんだけど、それでは弱すぎるでしょう。基本的設定に瑕疵があると映画全体に説得力が無くなるんだよねえ。

は: SF的設定でもお気に召さない点がございましたか?
ゆ: もうそれは色々とありまくりで、全部は語れないほどですね。虚構世界の中で愛を描いてきたピクサー・スタジオの作品なんですが、ここまで無茶な設定をしているのは珍しいですねえ。
は: あまリしゃべりすぎるとネタバレにもなりますしね。では一番気に入らない一点だけお願いいたします。
ゆ: 700年間ユートピアのような巨大宇宙船の中で暮らした人類が、

「皆同じようなデブデブの体型になり、骨格も筋力も弱り、ロボットの助け無しでは起居さえままならなくなっている」

と言う描写は結構秀逸だと思うんです。
は: はいはい、これは現実に宇宙生活で危惧されている点も含まれておりますね。
ゆ: その通り、だからこそその設定をラストの方で活かしてくれると思っていたんだ。ネタバレにならない程度にぼかして言うと、私はてっきり

「一見人間としての尊厳を取り戻したように見えるバカ船長より、実はコマンドの通りにしか判断できないオートパイロットの方が実は正しかった」

という、皮肉などんでん返しが用意されていると思っていたんだけれど、全くのスルー。。。(--〆)
は: そう言われますと確かに、人類はダシに使われただけでございましたね。

ゆ: でもまあ、のほほんと見るには良い映画ですね、サッチモの「ラヴィアン・ローズ」をはじめとするトーマス・ニューマンの選曲・音楽も良いし、この映画のキーとなる男女が手をつなぐシーンの出てくる映画が「ハロー・ドーリー」であるところもノスタルジアを感じさせて良いですね。
は: 「ハロー・ウォーリー」と言ったところでございましょうか、ピクサーの総帥ジョン・ラセター様の温かいお人柄が偲ばれますね。
ゆ: そうですね、そう言えばエンドロールの最後の方で

in loving memory of Justin Wright

というクレジットが流れてきました。調べてみましたら、Justin Wrightさんは心臓病で心臓移植を受けた既往のあるピクサー社の社員で、去年心臓発作で亡くなられたそうです。最新の技術を応用しながら社員一人一人の仕事を大事にするピクサーの一面が見て取れますね。
は: それがピクサー映画が傑作を生み続ける秘密かもしれませんね。そしてエンドロール終了後に待っているPIXARロゴとウォーリーのコラボレーションも、皆様お見逃しなく!

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