ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

STAX SR-404 LIMITED

Staxsig
 久々のオーディオネタです。こればっかし、さすがオーディオの出てこないオーディオブログ(笑。今回はEarspeakerネタでございます。私は締め付けられると頭痛がしてくるのでヘッドフォンは嫌いなのですが、パッドが独特の形状をしていて耳に直接当たらず、なおかつ静電型で耳当たりのよい美音系のSTAXSRS-4040 systemを使っています。ところが最近SR-404のパッドとフロントメッシュが経年劣化し、そろそろオーバーホールか買い替えをしなくちゃなあと思っておりました。そんな折りも折り、Λ(ラムダ)シリーズ30周年記念として1000台限定注文生産SR404 LIMITEDが発売されました。

 ん?30周年記念?1000台限定?注文生産?どっかで聞いたな、そう、拙宅のSP(Dynaudio Sapphire)と全く同じ。。。ああ、限定ものに弱い私(^_^;)。
 というわけで早速4040の購入でお世話になった三宮上新の西田さんに連絡を取って、どの選択が良いかSTAXに直接問い合わせてもらいました。その結果、

「申し訳ないがもう404のOHはできないし、自信作で劇的に音が良くなったので是非LIMITEDを聴いてほしい」

との返事がありました、と連絡を受けました。もちろんセールストークが何割か入っている事は分かっているので、できれば試聴をしたかったところですが、注文に追われて在庫が無いとの事で、思いきって買う事にしました。連休後くらいと言われていたのですが、幸い5月1日に入荷、2日に引き取り、それからずっとバーンインがてら聴き込んでおります。

Staxsig3
 第一印象は、、、黒い(爆。更にコードが少し幅広くなりました。ヘッドアークに「Λ SERIES 30th ANNIVERSARY」の文字、本体上面と側面にはSR-404 LIMITEDのエンブレムが刻み込まれており、所有者の満足感を煽っております(笑。

 変更点は次の2点です、HPから転載します。

『1:新開発銀メッキハイブリッドケーブル採用:SR-404 LIMITEDでは専用に新たなケーブルを開発、搭載しています。中芯線は一般的にも極めて評価の高い6N・Cu高純度軟銅線(φ0.14×3)を使用、その外周に銀メッキ軟銅線(φ0.08×9)を6本配置。全体の構造は線間容量を低減化させるために従来と同じく平行型としています。これにより、さらに「音の鮮度」が向上、今までのSR-Lambdaシリーズの音に「生々しい艶(ツヤ)」という領域が加わりました。

2:本革イヤーパッド搭載:スタックスのハイエンドイヤースピーカーSR-007Aで使用され高い評価をいただいた本革使用のイヤーパッドSR-404の形状に合わせて新規にデザインし、搭載しました。本革(羊皮)採用の主な目的は本革ならではの通気性と、その柔軟性による頭部との装着感の改善を目指したものでしたが、「音の鮮度」、「音の品位」の向上にも大いに貢献しています。』

Freqresponse
 周波数特性グラフです。SR-404のそれと比較してみますと、、、全くのコピーじゃないかと思うくらい、変化ありません。下の2次歪み、3次歪みも視認出来る限りでは全く同じ。これでどう音が変わるんでしょう?

 というわけで早速聴いてみました。システムは

CDP: Accuphase DP-85
   ↓
STAX付属RCAケーブル
  ↓
Amp: STAX SRM-006t

です。第一印象は

1: あまり変わらん、周波数特性の通りか?
2: 本皮パッドはフィットするといえば聞こえはいいが私のように締め付けられるのが嫌いなものにはちょっときつい
3: バランスケーブルにしたらひょっとしたら激変するか?と思ってCardas Golden Reference(XLR)に繋ぎ変えてみましたが、むしろ付属ケーブルの方が良い

という非常に消極的な印象でした。ああ、ろくまんエソ。。。(涙
 まあ、静電型のふわっとくる柔らかくて軽い音が好きなのでそれはそれでまあいいかと思いなおし、聴く聴かないに関わらずずっと色んなジャンルの音をかけ続けておりました。

Apairofstax_2
 さすがの猿飛び、もとへ、さすが一応高級オーディオ、確実にSR-404と音が変わってきました。静電型特有の軽さ一音一音の線の細さ・柔らかさは変わりませんが、両耳間の情報量・音数が増え密度感が濃くなりました。低音も結構ずしんと来ます。このあたりは多分ケーブルの変更が効いているのでしょう。聴いた事は無いんですが雑誌等でのインプレッションを読んだ感じではおそらくSR-007Aと傾向が似てきているんだろうと思います。これが最近のSTAXの音作りの方向なのかな?

 SR-404だと低音もふわっと軽くて特にクラシックには抜群に合っていたのですが、ロックやジャズでは今一つ物足りないところがありました。それに比すると本機はジャンルを問わないオールマイティな機種であると思います。

 ただ、静電型特有の聴き疲れしない、そよ風が当たって鼓膜を撫でるような美音系の代表作がSR-404であり、それを気に入って購入した者としてはちょっと複雑な気もします。SR-404も引き続き生産されていますし、2万円の差を納得するかどうか、まあこれからもいろいろ聴き込んで納得したいと思っております。

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