ラグビートップリーグのKOBELCOスティーラーズが2月7日の日本選手権でNECに29-30で敗れ、今季終了と相成りました(涙。トップリーグでは久しぶりに4位に入りましたが、ここまでが限界だったようです。今季は目標に掲げた個々のパフォーマンスの向上は一定の成果は出て、特にスクラム第一列が安定したと思います。ELVにも比較的上手く対応出来たのではないでしょうか。
しかし、私が見た幾つかの試合の全てがそうだったのですが、試合の中での好不調の波が大きく、相手に一旦主導権を渡してしまうとガタガタッと崩れるところが課題だと思います。他の上位チームに比して層が薄いのも気になりますね。主将でSHの後藤がいなくなると途端にあたふたします、昨日のNEC戦などその際たるものでしょう。新戦力のFBデルポート(南ア)の獲得は成功でしたが、彼がいないと最終ラインが脆いです。
来季はバックスの立て直し、それに年齢的に限界の近い元木、伊藤、大畑の後継者の成長を望みたいと思います。
他の試合ではリコー対帝京の試合が凄かったですね。帝京の無念のPG失敗で同点で終了、トライ差で辛うじて勝ち残ったリコーはあのオーストラリアの英雄ラーカムを要しているチームですからねえ。
さて、最後に触れざるをえないのがクリスチャン・ロアマヌ(東芝)の大麻疑惑です。ブレイブルーパスの公式HPに公式のアナウンスメントがあり、B検体で陽性が確定した場合日本選手権を辞退する予定だそうです。そんな逃げ口上を用意したなら言っておきますが、
JADAがA検体を陽性と発表すれば間違いという事は先ずあり得ない
です。それならMS杯決勝も辞退しておくべきだったと思いますね。一応優勝おめでとうと言っておきますが。
それにしても後味の悪いシーズンとなりました。世間ではトップリーグに対する関心が薄いからそう騒がれませんが、ロアマヌは今シーズンのトライ王であり、彼の活躍が東芝のトップリーグ一位に大きく貢献している事は間違いない事実です。プロ野球でホームラン王が大麻を吸っていたら転地がひっくり返ったような大騒ぎになるでしょう。
先日逮捕されたヴィヴィリとこのロアマヌは埼工大時代にも暴行事件をおこしており、それを知りながら採用した二人が再びそれぞれに不祥事をおこしたわけで、東芝のチェックが甘いと謗りを受けてもしょうがないと思います。