ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

某大学管弦楽団秋季定期演奏会@浦安

Consert081214
 私事で恐縮ですが、私の愚息は中学高校と6年間トランペットを吹いていたのですが、大学に入るなりチェロに転向してオケ部に入ってしまいました。そんな無茶な、と思っておりましたが3年が経ち、今年は部長として頑張っていたようです。東京は遠いのでなかなか聴く機会も無かったのですが、彼の部長としての最後のコンサートが昨日ありましたので、家内と一緒に初めて聴いてまいりました。

Program:
1: ウェーバー  「魔弾の射手」序曲
2: ブラームス  ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
  - intermission -
3: ドボルザーク  交響曲第8番ト長調 作品88
EC
4: ヨハン・シュトラウス一世 ラデツキー行進曲 作品228

 総勢70人余名ですが、現役生は20人余程度で他はOG、OBの方々及び賛助の方で構成されています。
 指揮者の方は81歳というご高齢ですが矍鑠としておられました。近衛管弦楽団~ABC交響楽団に在籍され、近衛秀麿先生の薫陶をお受けになったそうです。ドボルザークを得意としていらっしゃるようで、過去の当オケの演奏会でも7,8,9番をよく取り上げておられるとのことでした。

 さて、定刻に全員が位置につき、指揮者の方が出てこられ、最初の一音が出るまでは本当に緊張しました(笑。
 一曲目のウェーバーですが、いきなり管楽器が不安定でどうなる事かと思いましたが、その後持ち直し、まあまあ満足レベルの演奏となりました。
 二曲目のブラームスは知らない曲だったので、密かにどるさんにアルバムをお借りして予習していきました。まずまず破綻の無い演奏でしたが、最終第8楽章の二度のトゥッティにもう少しメリハリが欲しかったです。まあ、ベルリンフィルと比べても仕方ないんですが(笑。

 さて、メインの指揮者得意のドボルザークですが、これは素晴らしかったです。このレベルのオケにおける指揮者の支配力というものをまざまざと見せつけられました。これはマゼールウィーンフィルで予習していったのですが、遜色無いといえば嘘になりますが、アマのレベルとしては出色の出来栄えだったと思います。

 まず、第一楽章のゆったりとした牧歌的な序章でおっ、やるな、と感じました。第2楽章のチェロの出だしを失敗するなよと祈ってましたが、上手く滑りだして一安心。第4楽章の冒頭のトランペットのファンファーレはウェーバーの時と同じ面子だとは思えませんでした(苦笑。最後のトゥッティが終わった時は「ブラボー」と歓声をあげてやりました。

 アンコールはラデツキー。柳沢先生のSACDで手拍子を観客が送る曲と心得ておりましたので、私を含め2、3人が手拍子を始めると会場全体に広がっていってありがたかったです。まあ勢いで突っ走る曲ですが、雑にもならずよく出来ていたと思います。

 愚息はまあまあミスタッチも無く、そつなくこなしていました。後ろのOBの方と比べると左手の指使いや右手のボウイングはまだまだなのが良く分かりましたが、まあ3年間でよくここまでできるようになったものだと思います。最後に一言二言交わして片付けに戻っていきました。