ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

緒形拳氏を悼む

復讐するは我にあり デジタルリマスター版
 驚きました、10月5日夜俳優の緒形拳さんが逝去されたそうです。享年71歳、謹んでご冥福をお祈りします。

リンク: 緒形拳さん、肝臓がん闘病中に急死(日刊スポーツ) - 芸能 スポーツ総合サイト:Sports@nifty.

 我々の世代には何と言っても必殺シリーズ藤枝梅安の印象が強烈ですが、今村昌平監督の傑作「復讐するは我に在り」をはじめ数々の大作映画に出演され、その演技力は「一頭地を抜いている」という表現がぴったりだったと思います。
 個人的には野村芳太郎監督の名作「砂の器」での巡査役が深く印象に残っています。最近では山田洋次監督の「隠し剣鬼の爪」での憎憎しいまでの演技で健在振りを見せていただいていたのに。。。

 もちろんこの世代の役者さんでいなくなってもかまわない方なんていませんが、一際演技に関して厳しかったこの方を亡くすのは、現在の失礼ながらゆるゆるの日本映画界にとって大きな損失ではないでしょうか。

 その、あれほど自らに厳しかった緒形さんも最近はドラえもんファンである事を明かしたり、本当は「おがたこぶし」であることをあれほど拒絶していたヴァラエティ番組に出て明かしたり(トリビアの泉)、随分丸くなってこられたなあと思っていたのですが、死期を悟っておられたんでしょうね。

 本当に悲しいです。合掌。