ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

A Taste Of / Colour Kane

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 ベルギーの新人アンビエント・ポップ・ユニット Colour Kane のデビューアルバムです。と言ったって、某氏や某々氏のようにその方面に詳しいわけでも常に網を張ってるわけでもありません。ユーロジャズのサイトをあちこち探しているうちにザビエル・レコードと言うサイトで偶然見つけ、一目見てクリックしてしまいました、久々のジャケ買いです。

01. A Taste Of
02. This
03. Eve Drops
04. A Kiss In A Lowland's Meadow
05. Love Hurdles
06. Unseen
07. Astonish
08. Share My Ease
09. Silya
10. Broken
11. Seaside Dream (Robin Guthrie Mix)
12. Too Late (Glorybox Mix)

Marjan - vocals
Bruno - music
Jiri - music
Frederik Johansson - remix
Robin Guthrie - mix, produce

『フェアリーでキュートな女性ヴォーカルをフロントに、メランコリックなフレージングが印象的なギター、出しゃばり過ぎずもグルーヴ感を生み出す知的なベースからなる3人に、エレクトロニックサウンド、エレクトロニックビートを加えた、非常にセンスと才能を感じさせられるユニットです。浮遊感溢れるメランコリック・ロックとファンタジックなアンビエントエレクトロニカを融合させた彼等のサウンドは、とにかく気持ちいい!の一言に付きます。1曲目から最後まで全曲シングルカットできそうな程、キャッチーでハイクオリティなサウンドのオンパレード。この充実した内容に不満を感じる事はまずありません。こんなに素晴らしい音楽が売れないのであれば、それはもう地球が終わる時なのでしょう(笑)。(ザビエル・レコード解説より抜粋)』

 仕掛け人はコクトー・トゥインズのギタリスト、ロビン・ガスリーだそうです。某氏情報によりますと、元々4ADレーベルの中では一番アンビエントな音だったのですが、末期のアルバムはハロルド・バッドとのコラボの前後からよりアンビエントな音作りに傾倒していったそうです。

 さて、肝心の音ですが、まあ地球が終わるかどうかはともかく(笑、バンド名ジャケット解説から想像していた、まさにそのまんまの音が飛び出してきました。まさにカラフルなアンビエント・ロック。
 この前紹介したblanc.(=白)の「new world」が、アーチスト名からも水道水の流れ落ちるジャケットからも無色透明なアンビエントを想像させた通りの音だったのと良く似ていますね。

 解説に「キュートな女性ボーカル」と書いてありますが、ボーカルを楽器的に使っている感じですので、曲名や歌詞なんぞを云々するだけ野暮というものでしょう。リバーブのかかったハイトーンのクリアボイスと、ジャランジャラン弾き鳴らされるギターの音色と、心地よいビートに任せて、ひたすら気持ち良く音の波間に漂っていればそれこそ幻の理想郷アヴァロンまで流れ着いていきそうです。恋人との夜のドライブなどにも、とてもよろしいんじゃないでしょうか(笑。

 冒頭でリンクしたザビエル・レコードのサイトで試聴もできますので是非どうぞ。