ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

讃岐伊予日記(4) 植物誌編

Sendan
 さて、今回の讃岐伊予日記はごく一部にご好評をいただいている植物誌編をお送りいたしましょう。まずは冒頭の写真は琴平駅近くの公園にありました「大せんだん」の巨木です。琴平町には天然記念物が二つあり、そのひとつがこの木だそうです。もう一つは象頭山、すなわちこんぴらさんですね。

Tutuji

 その象頭山の中腹、すなわち金刀比羅宮の参道に咲いていたつつじの木です。鮮やかな紅が印象的です。

Dougokouen

 こちらは道後公園湯築城跡)の手入れの行き届いたつつじの花。美しい庭園風景ですね。

Benimadonna

 子規記念館にあった「紅まどんな」の花。 まつやま農産物ブランド認定品だそうでマドンナのように麗しい果実がなるそうです。

Nanjyamonjya

 松山城付近に咲いていた「なんじゃもんじゃ」と言う花。木犀科で別名「一葉(ひとつば)たご」。白いプロペラ状の花が可憐です。
 なんじゃもんじゃとはなんじゃそれと言われそうですが、本当にそんな名前がついているそうです。調べてみましたら明治時代、東京の青山練兵場の道路沿いにこの木があり、名前がわからなかったので「何の木じゃ?」とか呼ばれているうちにいつのまにか「なんじゃもんじゃ?」という変わった名前になってしまったそうです。

Shiinohana

 松山城に上がるリフト付近で猛烈な匂いが立ちこめていました。栗の花が咲いているのかなと思っていましたが、リフトの上がったところに花の案内板がありました。こう書いてあります。

「椎の花 人もすさめぬ にほひかな 与謝蕪村 ブナ科シイノキ属」

椎の花は夏の季語、すさめぬは調べてみましたら「すさむ=愛する、愛でる」と言う意味だそうで、好まぬとか嫌うとか言う意味になるんでしょうね、なんとなく分かるような濃厚な匂いでした。