ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

讃岐伊予日記(1) OT邸オフ会

Analogyamato
 さて、一応オーディオブログを標榜しておりますので讃岐伊予日記第一回はやはりOTさん宅オフで始めましょう。

Thielcs7_2  二泊三日の最終日だったんですが、午前中はアクアパレットで一緒に水泳させていただきました。気持ちよく泳げましたのでそのハイな気分のままOTさん宅へお昼ごろ到着。松山市の南の方の郊外にある瀟洒な一軒家です。お二階へあがらせていただくと否応なく名機ティールCS7の雄姿が目に入ります。

Ear1001  お部屋は約12畳くらいの長方形で、縦長にお使いです。向こう正面にご友人作成の音反射ボードがあり、その前のラックに主要機器が並んでいます。その前に床置きでhide。さん宅と同じデジアンが置いてあり、スープラ・ソードのスピーカーケーブルが繋いであります。このケーブルの音は気に入っておられるそうですが、真っ白でないのが残念だそうです、こだわってますね~(^_^;)。

Accu80l81l_2   スピーカーは壁からかなり離れ、ティール推薦の平行置きでした。部屋の反対側にはベッドと机があり、その前にリスニングポイントとなる椅子が置かれています。大体部屋の長径の1/3あたりでしょうか。ですからCS7の大きさを考えると私にとってはかなりのニアフィールドリスニングになる感じでした。そして椅子の右横には最近導入されたアキュのCDT+DACや使っていないカセットデッキなどのラックが置かれています。では所狭しと置かれていたシステムのごく一部(笑)をご紹介しましょう。

Loudspeakers: Thiel CS7

Power Amplifier: Acoustic Reality eAR1001
Preamplifier: Luxman C-10

CDT+DAC: Accuphase DP80L+DC81L
SACDP: Sony SCD-1
DVD-Audio Player: Toshiba SD-9200

Turntable: Micro BL-91
Tonearm: SME3009
Cartridge: Denon DL-103

Phonoequalizer: Yamaha HX-10000

FM Tuner: ­Trio KT-9700

 いやあ、私もそこそこいろんなオフ会を経験させていただきましたが、

CD、SACDDVD-Audio、LP、FM

と五種類もの音を聴かせていただいたのは初めてです。とにかく何でも聴いてやろうというOTさんの好奇心の旺盛さには脱帽です。えっ、あれも聴かせろ、これも聴かせろといったのは誰だって(^_^;)?

 さて、肝心の音のインプレですが、OTさんからは

「思いっきりけなしてください」

という難しい注文が出ているのですが、前の晩必死にセッティングしていただいたのに、そんなひどいことできませんよ。たとえ「ルパン三世カリオストロの城」を結局見てしまっていたとしても(爆。私もホテルで見ていましたが、あれは銭形警部の名台詞を聞くまではやめられませんからねえ(笑。

Luxmantoshiba  冗談はともかく、すごく闊達で活きのいい音でした。ラックスマンティーといえば「ビロウドのように滑らかで美しい美音でクラシックを鳴らす」のではないかという先入観がありましたが、さにあらず、ガッツのあるしゃきしゃきした音で、ティールをまるでJBLのようにブイブイ言わしてます。

「こりゃ、ジャズやロックに合うんじゃないですか!」

と聞いたら、

「時間をかけてそういう風に鳴らしこんできたんです」

という潔いお言葉が返って来ました。

 いやあティールをここまで飼いならすとはOTさん畏るべし。ちなみにラックスマンのC-10(改)は世間が誤解しているそうで、バリバリ鳴るタイプだそうです。噂に名高いボリュームアッテネーターの感触もアキュとはまた違った快感がありました。最近導入されたアキュの80L+81Lも十分現代に通用する音で感心しました。

 では、セットリストを覚えている範囲内で。

1:ブラスの祭典(2) 佐渡裕シエナ・ウィンド・オーケストラDVD-AUDIO)

 昨日のセッティングではデジアンがクリップしてしまったそうですが、恐怖を感じるほどブラスの音が飛んできます。私はDVD-Audio登場当時テクニクスA10を選んでしまったんですがあちらが柔なら東芝は剛ですね。

2:原田知世ベスト(CD)
3:原田知世: Music&Me(CD): 

 私のためにわざわざ知世様のベストを用意してくださったOTさんに感謝。25年前と現在の「時をかける少女」を聞き比べさせていただき感涙に咽びました(笑。平行置きででかいスピーカーなのでややボーカルの音像は大きめですね。

4:Fourplay:Fourplay(CD)

 遅ればせながら私の不動のリファレンスソフト。ネイサン・イーストのベースがこれほどブリブリ鳴っているのを聴いたのは久しぶりでした。

5:Takk: Sigur Ros(CD)

 OTさんが少し席を離れられたのをいいことに、シガー・ロスのグロサリを轟音でかけてみました。OTさんによると隣家と離れているので、いくらでもガンガンかけていいそうですが、私の耳が持ちません(涙。でもやっぱりシガー・ロスは気持ちよいです。でも「バグルスみたい」といわれたのはちょっとショック(^_^;)。

6:Celtic Woman: Celtic Woman(CD)

弦の音を大好きなMaireadの「The Butterfly」で、全体のハーモニーを「You Raise Me Up」で。センターが右にずれているんじゃないかとOTさんは気にしておられましたが、リスニングチェアで聴いている限りではフォーカスはびしっと合ってセンターはずれてませんでしたよ。

7:土と水 Duo Live In 萩(CD)

 OTさんのキラーCD。広島のサウンド・デンが録音したベースとサックスのDUOです。迫力満点、弦がぶんぶんうなり、汗が飛び散り、リードは唾だらけになり、蝉が鳴き、小鳥が囀っております。

8:Yo-Yo MA Plays Ennio MorriconeSACD)

 ここでずっと気になっていたソニーのSCD-1を聴かせていただきました。SACDはそれまでの硬派の音から一転して輪郭が細めになり音場がふわっと広がるのが心地よかったです。SACDの説明をしているみたいだと言われそうですが、まあ、SACD初号機ですからむべなるかなと。途中で映画の話の方が盛り上がってしまいましたが(爆。

9:We Are One: Kelly Sweet(CD)

SCD-1のCDレイヤーはポップスに合うとのことだったので、持参したケリー・スイートをかけてみました。う~ん、でもやっぱりCDはアキュの圧勝かなあ。まあお互いアキュ同好会ですから。

10:宇宙戦艦ヤマト組曲(LP)

 折角ですからアナログもとのご好意でまずかけてくださったのがヤマト組曲

「ヤマトか、何もかも懐かしい」

てな冗談はさておき、マイクロ+SME+DENONの音はとても折り目正しいまじめな音でした。

11:SEIKO/TOWN: 松田聖子(LP)

 OTさんとよく話が合うのはこの辺のJ-POP全盛時代。私は明菜派だったんですが、この1984年ごろのベストアルバムを聴かせてもらって、聖子さんもやっぱりうまかったんだなあと感心しました。こりゃヤフオクで探さなくちゃ。OTさんによるとこの後彼女は咽喉を痛めたため急速に歌唱力が下降していくそうです。

 残念ながらこの辺で時間が来てお開きとなりました。いやあ、けなすところなんかなかったですねえ(多分。OTさんは

ティールCS7はソフトを選り好みするので好かん、そのうち替えます」

とおっしゃってましたが、分かる気もするし勿体無い気もします。曲ごとにセッティングを変えれば何とかなるんじゃないですか(^_^;)。って、重すぎるわい、と言うお叱りの声が聞こえてきそうですね。とにもかくにも本当に楽しい時間をありがとうございました。今度訪れる機会があれば奥道後温泉もよろしく!