ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2-Disc・スペシャル・エディション
はむちぃ: みなさま、厳寒の候お元気でいらっしゃいますでしょうか、はむちぃでございます。今回の映画レビューはディズニーアクション娯楽超大作パイレーツ・オブ・カリビアンの三作目にして解決篇「At World's End」でございます。
ゆうけい: 何しろ3時間近い大作で観るのもしんどいのですが、早くはむちぃを出せと言うプレッシャーが強くてねえ(笑。
は: またまたそういうことを(ーー;)、ホントは評判が散々なだけに見るのが億劫だったんじゃありませんか?
ゆ: バカナコトヲイウナ(辻本風棒読みで)。でもまあ、前作でこのレビューでは褒めまくった「Dead Man's Chest」よりひどい評判だからね~、前田さんの超映画批評なんか前作が55点で今回は40点ですから(爆

『海賊たちの自由な時代は、世界制覇をもくろむ東インド貿易会社のベケット卿によって終わりを告げようとしていた。残された道はただひとつ、選ばれし9人の “伝説の海賊”を召集し、命運を賭けた決戦を挑むのみ。ジャック、エリザベス、ウィルの運命が再び交差するとき、前人未到の“ワールド・エンド”で、海賊たちの自由を賭けた最後の決戦の火蓋が切られる―。

「海賊映画」を復活させた大ヒットシリーズ3部作の完結編は、過去2作と違う味わいが残るだろう。これまでの作品は、わりとシンプルなストーリー運びで、登場人物たちの意図も明快であった。この3作目は、それぞれに秘められた思いが複雑で、しかも一瞬のセリフや表情を観逃すと分かりづらい部分もあるので、2度、3度と観てフォローしたくなる。観る側としては納得のいなかい気分にもなるが、何度も観たくなるというのは、もしかしたら名プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーの策略かもしれない。
   ジャック・スパロウ救出の物語は、新登場の海賊長サオ・フェンが暗躍するシンガポールに始まり、アジアンテイストの衣装や武器、海賊船が見どころのひとつになる。「デイヴィ・ジョーンズの海の墓場」で何十人も登場するジャックや、海の大渦巻きの中での海賊船バトルなど、今回も驚きの映像が詰まっているのは確か。9人の「海賊長」がそろうシーンも圧巻だが、ジョニー・デップが役作りの見本にしたキース・リチャーズが特別出演し、わずかな出番で場をさらうカリスマ性を発揮している。あれこれあって迎えるラストは、1作目の冒頭とリンクしているようで、シリーズファンは妙に懐かしい感慨に耽るだろう。エンドクレジット後のシーンは別にして、3部作を終えるにはふさわしい結末であると思う。(斉藤博昭)(AMAZON解説より)』

は: なるほど、はむちぃめハラハラドキドキのし通しでございました。
ゆ: もう完全な物量作戦で、ハリウッドの面目躍如たるものがありますね。やり手ばばあプロデューサージェリー・ブラッカイマー

「金払った分は満足させてやるぜ、食らえこの野郎!」

と言われているみたいです。
は: ご主人様、やり手ばばあのギャグは前回もお使いでしたよ
(--〆)。巷間言われているようなクライマックスまでの冗長さ、話の分かりにくさ、おふざけのくどさなんてのは全然感じませんでしたね。
ゆ: そうなんだよね、敵味方の入れ替わりの激しさや登場人物の多さなどから評判が悪いんだろうけれど、シリーズの解決篇としてみれば、とてもよく出来た作品だと思いましたね、最初から最後まで楽しめました。
は: 人物描写の浅さとか、芝居のディズニーアトラクションっぽさとかは致し方ございませんでしょうけれどもね。
ゆ: まあ、ルーカスのスター・ウォーズ・シリーズでもあの程度ですから(^_^;)、ハリウッドならではで、敢えて言うと監督の力量不足でしょうね。はっきり言ってブラッカイマーにとっては、キャストとCGだけ手配してしまえば監督なんてどうでも良かったんじゃないでしょうか。

は: ご主人様お気に入りのジョニー・デップ様はいかがでございましたでしょう?
ゆ: もう完全に遊んでますね、演技の方は「スイーニー・トッド」の方を鑑賞しましょう。それにしてもキース・リチャーズをあそこまでおもちゃにしちゃあいけません。
は: 今回の新キャストとして注目されるのはシンガポールの海賊の親玉サオ・フェン役のチョウ・ユンファ様でしょうか。
ゆ: アジア映画界の至宝をここまでコケにしますかね~、まあ本人は楽しんでやってたかもしれませんが、もうちょっと威厳を持たせてあげたかったですね。
は: グリーン・デスティニー御師匠様が悲惨な最期でございました(ToT)。人種差別的なものを感じたりもいたしますが、その点ではブードゥー教預言者ティア・ダルマ役の黒人俳優のナオミ・ハリスも同じような扱いでございましょうか。
ゆ: 「尊敬してるようで差別してる」という、典型的なハリウッドにおける無意識の白人優越主義ですね。しかしまあなんですね~(こえピョン風)、女神様に変身するのは良いけどあれで終わりかよ、解き放たれたからにはもっと暴れてもらわないと(失笑。前田有一さんは綾波レイに例えてましたが、あれじゃ巨神兵です。

は: さて、エンドシーンとエンドロール後のエピソードから察するに、、、
ゆ: まだやるつもりで探りを入れてますな(笑、エンドシーンの20年後、エンドロール後の10年後あたりが狙い目でしょうかね。脚本家とキーラ・ナイトレイはやる気が無いみたいですが、ブラッカイマーならどうにでも都合つけてやるかもしれませんね。
は: と言うわけでございまして、何も考えずにアトラクションと思って楽しんでくださいませ。