ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

のだめカンタービレ #19

のだめカンタービレ #19 (19) (講談社コミックスキス)
 笑えるクラシック漫画のだめの新刊です。表紙で必ず楽器を弾くのだめちゃん、今回はコントラバスを弾いております。

『 もっと高くもっと遠くまで??。舞台はパリ、コンクール開幕!!おじゃま虫カップル付きでウィーンを訪れたのだめと千秋は、留学中の清良と再会。コンクール出場を決めていた清良の迷いとは……?パリでも、ターニャとユンロンがコンクールに向けて猛練習中。それぞれが希望と迷いの中で揺れながら未来へと走り始める。そして、1番星を背負って、あの男がパリの地に立つ!!(AMAZON解説より)』

 早や19巻、パリ編もかなり話が煮詰まってきた感じがします。前回のすれ違いは冒頭で早々に解消され、今回は珍しく千秋とのだめがずっとくっついております。両者とも練習以外の演奏は無く、狂言回しに徹している感じです。その分最初の頃の笑いのテンポに戻ったかなと(^_^;)。峰君というお笑いには欠かせない逸材(笑)も久々に登場しますし、笑いと言う点では最近の低迷を脱した感じですね。

 今回の主役はアパルトマンの住人たちと峰君の恋人三木清。特に地味な黒木君に恋心を抱く濃いロシア女性のターニャが中心となって物語は進行します。ターニャの恋心には微笑ましいものがあるようなないような、でも今迄で一番輝いてます。でも、そのために安易な捨てキャラを登場させるのはいかがなものか(苦笑。
 一方悲しい結末を迎えるのは本番になるとがちがちに緊張してしまうピアニスト雲龍(りうんろん)。カントナ国際音楽コンクール(何と言う安易なネーミング(ーー;))の一次予選で2曲目までは健闘するのですが最後のショパンスケルツォで空回りしてしまいあえなく落選。故郷に帰る決断をします。みんなの前では虚勢を張って一人になるとぼろぼろ泣くという安易な設定ですが^^;、それなりに感情移入してしまいますね。

 と言うことで今回はコンサートシーンは一つだけでした。その死がシュトレーゼマンを寝込ませたサルヴァトーレ・リッピの追悼公演で千秋の師ヴィエラが振るマーラー交響曲第2番「復活」です。あまりの感動にのだめが産気づいてしまいます(~o~)。一方シュトレーゼマンはそんなことに関係なく「復活」し、日本へ脱走、相変わらずやなこの御仁も。。。
マーラー:交響曲第2番